2014-07-17

kindle購入第一作はしんとく問答

無料の作品を3作購入した。デバイスで同じものが読めるか試すのに使つた。
こつちは有料の第一作。しんとく問答は後藤明生を読み始めて比較的早い時期に読んだ。最初に読んだのは吉野大夫だと思ふのだが、自信がない。谷崎の吉野葛に近い話かと思つたのだ、題名からね。読み始めたら長野の追分で、軽井沢の隣だし、借りて来て読んだ、といふ流れだつたやうに思ふ。
当時は館林図書館に何冊か吉野大夫があつたし、黄色い表紙のスケープゴード、しんとく問答、首塚の上のアドバルーン、蜂アカデミーへの報告などを借りて来て読んだ。もし館林の図書館で出会はなければ、後藤明生の本を読む機会はなかつたかもしれないと思ふほどだ。いまかうしてkindleで接することのはうが多くなつてみればなほさらだ。
吉野太夫、挟み撃ち、の長篇2冊、笑い地獄、笑坂、ある戦いの記録の短篇集3冊を新刊、中古交へて揃へたけれども、何度も言ふやうに後藤明生は本が手に入り難い。じつくり読ませて貰ひます。