2016-06-25

ジェームズ・ボンドのこと

きのふ6代目ジェームズ・ボンド、ダニエル・クレイグの「カジノ・ロワイヤル」を見た。長い映画で、145分もあるので途中、三回も休憩を取る始末。これ、原作は読んだことがある。し、007の小説は文庫で全部持つてゐる。けど、読んだのはたぶん「カジノ・ロワイヤル」だけ。原作に近いんぢやないか。とは関係なく、ボンド役のこと。
ショーン・コネリーの印象が強くて、次にロジャー・ムーア。ピアース・ブロスナン、ティモシー・ダルトン。なんだけど、やつぱ2代目のジョージ・レーゼンビーだな。これ、「女王陛下の007号」。たまたま映画館で見てる。いつだ。1969年公開だつて。中一だなあ。渋川の映画館だつたんだ。コジャック演じるまへのテリー・サバラスが出てた記憶がある。この2代目はあちこちで酷評されてるんだけど、唯一、映画館で見たせゐか、お気に入りなのだ。物忘れがひどくなつた今でも、スッと名前が出てくる。不思議だよなあ。
で、6代目。アクション・シーンはスピード感があつて退屈しないし、けして嫌ひではないんだけど、ジェームズ・ボンド役としてはどうなんだらうなあ。あの、半泣きみたいな顔になつたときの鼻の下、人中と呼ぶんだつけ、上唇の溝のところ、これが肉厚な感じで苦手だ。とても人の顔について何か言へるやうな立場ぢやないのは解つてるけど。「ドリーム・ハウス」や「ドラゴン・タトゥーの女」も見てるけど、普通にしてれば何でもない。いや寧ろカッコいいと思ふ。でもなあ。