2011-03-09

スティーブ・ジョブズの言葉

iPadのアプローチを説明するならば、これはポストPCの時代を見つめた製品であり、ライバル他社が考えているようなネクストPCを狙った製品では決してない。次なるPC分野での新製品を狙っていくアプローチが成功のカギではないのだ。もはやPCではない、PCとは一線を画したシンプルで直感的に使用できる新たなデバイスが主眼に置かれているからだ。──興味深い発言だし、だからオレはappleが気になつて仕方がないんだけれども。
iPadが試みてゐるものが正にポストPCなのかは後で判ることだから、いまは考へないとしても、タッチパネルといふ発想は実はかつての例へばシャープのザウルスなどの過去に一時的に流行つたタブレットが実は技術的な進歩によつて漸く時を得た、とは言へないんだらうか。つまり、時代はそこで方向性を変へさせられた。それが人為的なものか、機械の技術的な問題なのかはわからない。
ザウルスは実際に持つてゐた。いまも娘がメモ代はりに使つてゐる。写真も撮れる。インターネットも出来た、ネットワークの環境のはうが整つてゐなかつたけれども。手書きを読み取ることも、なんとか出来た。──これらのことはiPad、でなくても少なくともiPod Touchと同じ土俵にゐないだらうか。