2014-10-06

ふるさと

最近、仕事でこの「ふるさと」といふ曲を聞く機会があつた。勿論、兎追ひし、で始まる小学校唱歌だ。特に3番、志しを果たして、いつの日にか帰らん、といふところで、こみ上げて来るものがある。胸がかう息苦しい感じになつて涙腺が緩んでくるやうな。
残された人生を思ふと、一体オレは何をして来たのか、と。志しを果たすことなく死んでしまふぢやないか、と。虚しさと悔しさと不甲斐なさ(恋しさとせつなさと心強さと、ぢやなく)に圧し潰されさうになる。
この曲だけ聞きたいと思つて、先づiTunesで試聴できるものを探すとEXILEのATSUSIつて人が歌つてるのが一番うへにあつて、試しにクリック。予想通り「ギ」でガッカリ。「うさギ」ぢやねえよ、「うさぎ」。鼻濁音にしてくんねえかな、日本の昔からある歌なんだからさあ。上手い下手以前の問題。しやうがないんで、you tubeで探すと、今度はオーケストラの大袈裟な伴奏で始まる合唱団。大人の合唱団が歌ふ小学校唱歌はどうも好きになれないんだよなあ、なんか、感情込めて聞かせようとする 、意気込んでる感じが鬱陶しい。素朴さがない。これはさすがに「うさぎ」だつたけど、もつと小ぢんまりとしたものが聞きたかつたんだよね。→結局、由紀さおりと安田祥子のデュエットをyou tubeで見つけて聞いてホッとした。ドミンゴつていふテノール歌手のもあつて、鼻濁音なので聞き易かつたけど、3番にならないで、また1番に戻つてしまつたのが残念。