2012-05-07

過剰な言葉

先月の23日から三島由紀夫の「禁色」を読み始めたのだが、どうにも読み難いので、第11章がをはつたところ(全P524中、P181)で、ここ5日ほど開くこともなく机の上に置いてある。その理由。煩いほどの言葉にうんざりする。比喩や解釈や意味付けで夥しい言葉が吐き出されてゐて、鬱陶しい。ゴタゴタと飾り立ててゐるワリに、作りは意外に安普請と言ふか、華奢で薄ツぺらな骨組みだけの建物に思へる。さう感じたいまの目で、頭で、三島のほかの作品を改めて読み返す余裕も気力も暇もないが、どれも同じやうに感じるかも知れない。読みをへる自信がないよりも、このまま放擲したいくらゐだ。
その腹ごなしといふワケでもないが、川端の「雪国」をチビチビ読み始めた。
それとiPadのゲーム「スヌーピーストリート」にはまつてしまひ、今月頭から毎日開かない日はない。