2015-10-22

結末が違ふ夢を見た

某所の専門学校とのかかはりから或る建物、ビルの地下へわたしたち数人は行くことになる。地下の深いところ、階数は覚えてないが(夢の中では決まつてゐる)そこでなにかの作業をすることになつてゐた。その階は廊下を挟んで部屋が向かひあつてゐる。さうだなあ、大きな病院のやうな作り、或はサンダーバードとか、さういふ秘密基地みたいな構造を想像してください。わたしたちがこつち、といふか廊下のこつち側で作業する、その向かひにも同じ大きさの部屋がある、と。コンクリートのドアがあつて、だから、全部さういふ作りのビルです。装飾品は、ない。壁に絵や表示もないし、凹凸すらない、のつぺりしてる。床にも矢印みたいなものも書いてないといふビル。工事中なのかもしれない。まだ完成してないビルかも。
向かひの部屋に数人の作業服を着てゐる男女がゐる。ドアが開いてゐて中は見える。主に男で、中年に近いがサラリーマン風、といふのは建築関係風ではないが、事務員風でもない人たち。薄いブルーの上下の作業服。ボックス型の作業机がドーンとある。
最初の夢では彼らとは言葉を交はすこともなく、彼らが作業を終へて上の階へ戻つて行くのを見送るともなく見てゐる。少ししてわたしたちはその階から戻るすべを知らないことに気がつく。だつたら、どうやつてそこへ行つたんだ、と言はれさうだが、尤もらしい理由でわたしたちはエレベーターやエスカレーターが使へない状況に置かれてしまつてゐる、といふことに気づきパニックに陥る。なぜなら、戻れないといふことは、わたしたちはそこで間もなく死を迎へるしかないからだ。
それからどうなつたのかは覚えてない。けど、ほぼ同じ夢を続けて見たのだと思ふ。状況はほぼ同じだが、わたしたちは向かひの部屋の男たちと会話をする。ここで、あれ、この場面見たぞ、とは思はなかつた。その会話の中から上へ戻る方法を漠然と理解する。男たちの動きや仕草、視線などで察知するみたいなものかなあ。なので、わたしたちは作業を終へて地上へ出ることが出来る。つまり生き延びるといふことだ。それから続きがあるのだが、断片的で繋がらない。
ちよつと暗示的なので、覚えてゐたんだらうなあ。助かる結末を後から見た、といふことに意味があると信じよう。