2016-07-07

1kmを10分以下の速度で歩くといふこと

これが思つたほど容易ではなかつた。アンドルー・ワイルの「癒す心、治る力」P294に書いてある「4.8kmを休まず45分で歩く」。中途半端な距離だが、4.8kmは恐らく3mileでせう。1mileを15分。これがまづ目標で、これでも息が上がらなければ、もつと早くてもいい、と書いてあつて、正直、読んだときはそれほど難しいことではあるまい、と高を括つてゐた。
ところが、これがなかなか簡単ではなかつたのですよ。息が上がるほどではないけど、体が動かない。
1mileを15分、これは1.6kmを15分といふことで、どのくらゐの速さかといふと、時速6.4kmで、1kmを9分375秒、凡そ9分40秒だ。
試しに不断どのくらゐの速度で歩いてゐるのかを調べることにした。
ジョギングで使つてゐる時計は予めペースと歩幅を設定して、それに合はせて走るといふ型だから使へない。AppleWatchに付いてるワークアウトといふソフトなら距離、消費カロリーなどと一緒にペースや心拍数が調べられるので、これを使ふことにした。
例へば、1kmを14〜15分は普通に歩く速度である。だつて時速4kmつて標準だからね。ウォーキングするぞ、つてつもりで歩くと、大体11〜12分で歩いてゐるのが解つた。つまり10分以上は掛かるといふことだ。9分40秒を切るといふ目標は意外に高いなあ、と思つた。
どうにか1kmを10分代で歩くといふペースを知るのに3日くらゐ掛かつた。10分を切るのに更に3日。ペースは解つたけど、1kmくらゐの距離ならさうでもないが、このペースを維持して3km、5kmを歩くのはなかなか難しい。4.8kmを45分で、と書いてあるのだから、ペースはそれで良くても距離が3kmぢやダメなのだ。距離が伸びると、直ぐにペースが落ちてしまふ。自然に落ちてしまふんだよね。と言つて早く歩かうとすると小走りになつてしまふ。それならジョギングをすればいいのだ。
あ、さうさう、そもそもなんで早く歩かうと思つたかを書いてなかつた。
実はゆつくりペースで、数字で言ふと1kmを7分〜8分で走つたとき(ゆつくりペースのはうが体に負担が少ないと考へたからだが)、ワークアウトで心拍数を計ると、140bpm。これには吃驚した。オレの年齢、体重からすると、かなりの負荷なんだよね。年齢から算出する最大心拍数が160bpmなので、140bpmでは80%を超える強度といふことになる。細かい話は省略するけど、いまのオレの場合はジョギングでちやうどいい心拍数は120〜130pbm。ジョギングとウォーキングでは運動強度が違ふので、ウォーキングなら100bpm。ま、いまのところウォーキングで100bpmを超えたことはないので、これは余計な話。
つまり、走り始めた頃、30代の後半(37歳、1993年の8月23日から走り始めたのだ)には1kmを6分〜7分で走つても心拍数は140bpmなんて数字にはならなかつたのだ。それだけ体力、心肺機能が低下したといふことだね。
なので、走るのは少し控へて、早く歩くことにしたワケだ。といふか、もう月に1、2回しか走らなくなつてるんだけど、走り終へた後の爽快感は、いまのところウォーキングでは得られないんだなあ。エンドルフィンの関係かね。もつと速く歩くやうにすれば違ふのかなあ。