2017-07-10

波動としてふるまふときの光のイメージは水。ほかの生物や生命体は現実がどうか見えてゐるか知らないが、人間は粒子としての光しか見ることができない。視覚として捉へないだけで、脳は認識してゐるのか。その辺は曖昧だけど、夢の中で非現実的な物象が現れる理由の一つは、脳は粒子としての光だけではないものを認識してゐるんぢやないかと思ふ。水の中とか、外とか、さういふことではなく、どこまでも広がつてゐるものか、限りある世界かは判らないけど、水の中に溶け込んだ状態かも知れない。
水は体に浸透すると思ふし、きのふ湯ららで露天の岩風呂に浸かりながら、そんなことを考へてゐた。お湯が湯船に注がれる出口のところに指を置くと、指を包むやうに水は状態を変へるやうに見えるけれども、水が指の中を通つて流れてはゐない、といふ証拠はあるんだらうか。勿論、水が指の中を流れた感覚はない。でも、そもそもさういふ感覚はあるものなのか。指とお湯が同じ状態にあれば、感覚もないんぢやないか。