2008-02-19

東芝がDVDの新規格から撤退するらしい

新しいDVDの規格がブルーレイとHD-DVDのどちらかに決まらない状態だつたが、東芝を中心とするHD-DVDが撤退するらしい、といふニュースを読んだ。こんなに買ひ手を無視した競争が続くのは、VHSとベータ以来ではないか。あのときはソニーが譲らず、しかし結果的にはVHSに一本化した恰好だ。
買ふのは誰なの?それが忘れられてゐる。
Windowsに対抗したAppleはMacOSを作り続けてる。どつちを選択するかは個人に委ねられてゐるし、供給する側もサポートし続けてゐるわけだ。最近のMacはOS9以前を切らうとしてゐるとしか思へないけれども。
「勝ち目がないと判断した」と社長の口から出たら反発がるあでせう。勝ち目があるかないか、ではなく、買ひ手は自信があるかどうかを期待してゐるのですよ。ご迷惑をお掛けしました、と相手への牽制、皮肉を込めて言ふべきではないでせうか。企業のトップたるもの。イメージがあるよね。
スタートするまへに企業間で調整するのがモラルではありませんか。増長してる、と受け止める。技術の向上はあくまで利用する立場の人間を無視しては成り立たない。特殊な機械ではないんだから。誰もが使ふ機械であり、テレビや冷蔵庫や洗濯機と同じくらゐ浸透しなかつたら商売にならないものでせう。
よりも、このDVD競争は殆ど無駄だと感じる。HDDとか、もう別のメディアで映画なんかは見る時代になる。或はインターネットで見るやうになる。さうしたら、貸本屋がなくなつたみたいに、かはつて行くよね。
携帯よりも、意外にiPodTouchの世界ぢやないか。iPhoneよりもね。