2008-12-01

どうでもいいことなんだけど、気になる黒マメ・コンビの秘密?

つづけて4冊、黒川博行の本を読んで、もつと早く読めばよかつた、と後悔頻りなのだが、デビュー作、つまりサントリーミステリー大賞の佳作になつた「二度のお別れ」と続けて同賞佳作「雨に殺せば」のどちらにも登場する黒マメ・コンビのことなのだが、アレ?と思ふところがあつたのだ。
マメちやん、こと亀田淳也は年齢(30ちよつと前)も既婚(妻・雅子)であることも同じで、しかも「二度のお別れ」(4月の事件)で年末出産予定と書かれてゐたのが「雨に殺せば」(12月の事件)の後半で女の子(名前は樹理)が生まれるところまで整合性があるのだが、黒マメの黒のはう、黒木憲造のことなのだ。
「二度のお別れ」の黒さんは黒田憲造。黒は同じでも田と木の一字違ひ。年齢は35歳くらゐ。既婚で妻・佐智子、娘・美加5歳と茨木市梅山台に住んでゐる。所属は捜査一課第6係、村橋係長の部下。一方、「雨に殺せば」の黒さんは黒木憲造。30半ばで独身。北区天神橋筋六丁目に住んでゐることになつてゐる。捜査一課強盗班(宮元班)第二係、服部係長。
この次に「八号古墳に消えて」といふ黒マメ・コンビものがあるさうでだが、これはいまのところ手に入りさうにない。なので、代りに短篇集「てとろどきしん」の中で黒マメ・コンビが出て来る「てとろどきしん」「帰り道は遠かつた」「爪の垢、赤い」で調べると、「雨に殺せば」の設定になつてゐる。所属も同じ。
まあ、どうでもいいことなんだけど。因みに黒川博行の奥さんは日本画家でマメちやんの奥さんと名前がおんなじ(wikipediaより)。