2009-04-17

トマス・ハリス原作のDVDを2作続けて見た

「レッド・ドラゴン」と「羊たちの沈黙」。どつちも原作を読んでから借りて来た。「羊たちの沈黙」はまへにも見てゐるんだけど、内容は殆んど忘れてゐた。監督はジョナサン・デミ(トーキング・ヘッズの「ストップ・メイキング・センス」の監督なんだとさ、知らなかつた)。アカデミー賞作品賞その他を何部門も受賞したといふ話はどうでもいい。配役は、クラリス・スターリングがジョディ・フォスター。「告発の行方」つてのも見た気がするけど、あんまり好きぢやない。鼻が尖つてるし、顎がちよつと張つてて唇が薄いしね。それにこの映画で見ると小柄なのに妙に骨太な感じがした。原作よりも映像が先だつたので、この役がどうの、とは思はなかつた。ジャック・クロフォード役はほぼイメージに近い。もう少し優しい感じぢやないかな。奥さんの部分がカットされてるのが残念。これで見るとレクター博士はアンソニー・ホプキンスでをかしくないんだけど。
「レッド・ドラゴン」は2度映画化されてゐて、見たのは「羊たちの沈黙」と「ハンニバル」が続けて大ヒットしたあとで、2001年に作られたもの。監督はブレット・ラトナー。ジャッキー・チェンの「ラッシュアワー」シリーズを撮つてる人ださうで、因みにこの辺の細かい情報は殆んどWikipediaで調べたものだ。配役はウイル・グレアム=エドワード・ノートン、ハンニバル・レクター=アンソニー・ホプキンス、ジャック・クロフォード=ハーヴェイ・カイテル(「レザ・ボア・ドッグズ」に出てゐた人だ)、フランシス・ダラハイド=レイフ・ファインズ(どこかで見たことあるやうな気がする)。チルトン役は同じ人。原作に忠実に作られてゐる。会話も原作の訳のままだつたりする。まあ原作がベストセラーだとたくさんの人が読んでるわけだから、あんまり勝手に変へられないのだらうが、そこへ行くと、最初に映画になつた1986年のはうは相当違ふらしい。監督はマイケル・マン(テレビ・ドラマ「スタスキー&ハッチ」、「マイアミ・バイス」の監督ださうで、「ラスト・オブ・モヒカン」で有名になつた)で、題名にしてからが邦題は「刑事グラハム/凍りついた欲望」(グラハムは刑事ぢやなくて、FBIだし、グレアムだろ?)といふまつたく違ふものだし、原題も「Manhunter」。配役も全然違ふ。ウィル・グレアム役がウィリアム・L・ピーターセン(知らない人)、ハンニバル・レクター役はブライアン・コックス(知らない)、ジャック・クロフォード役はデニス・ファリナ(全然聞いたことない)。これはレンタル屋で探さなかつたし、あつたのかどうか気づかなかつた。