2016-03-25

脂肪について少しばかり勉強した

脂肪には大きく分けて飽和脂肪と不飽和脂肪がある、と。更に不飽和脂肪は単不飽和脂肪と多不飽和脂肪に分かれる。飽和脂肪は主に動物の肉類に含まれるので動物性脂肪と呼ばれる。植物油の中にも飽和脂肪を含む物がある。ココナツ油やヤシ油。ま、これは例外として動物性脂肪が飽和脂肪と覚えよう。
で、この動物性脂肪について意見が分かれてゐる。
方や丸元淑生氏や伊達友美氏らの動物性脂肪を減らせ、といふ人たち。(丸元淑生「悪い食事とよい食事」、伊達友美「夜中にラーメン食べても太らない技術」)
方や三石巌氏の言ふ「動物性脂肪は体に悪い」のウソ。三石氏は植物性脂肪のはうが問題だと指摘。(「医学常識はウソだらけ」)
不飽和脂肪の代表は魚の脂や植物油。不飽和脂肪は加熱すると酸化し易い。飽和脂肪はそれがない。それで三石氏は酸化し易い脂より安定した飽和脂肪を摂れ、と言ふワケだ。
酸化した植物油は過酸化脂質といふ有害な物質を生む。高温で加熱するとトランス型といふ異性体を生み出す。このトランス型脂肪酸は体内の重要な代謝を妨害する。トランス型脂肪酸はショートニング(殆どのパンに入つてゐて山崎製パンは情報開示してゐるのでネット見ることができます)、マーガリン、生クリームなどだ。
ファストフード店では植物性の油を高温で加熱を繰り返すワケで、より酸化が進むといふことだ。
だつたら、三石氏の言ふやうに飽和脂肪のはうがいいぢやないか、と思ふよねえ。
でも丸元氏や伊達氏は飽和脂肪を摂り過ぎてゐると言ふのだ。
どつちなんだ、と。
動物性脂肪の何がどう良くない、悪いのかの記述は見つからないが、中性脂肪や血中脂肪が蓄積し、肥満や糖尿病の原因になるから、といふことらしいのだが、ここがはつきりしないと動物性脂肪を減らせといふ根拠が弱いよなあ。
三石氏はアメリカ人は平均140gの動物性脂肪を摂取してゐるが、日本人は58gだ、と。アメリカの目標は90gなので気にすることはない量だ、と言ふのだ。確かに半分以下だよねえ。ま、体格が違ふけど。
結局はよく解らない。といふのはそれぞれの著書が噛み合はない。
どつちも言つてるのは、酸化し易い植物性脂肪、不飽和脂肪は控へろ、加熱調理では酸化しにくいオリーブオイル、次いで菜種油(キャノーラ油)を使へ、と。で、加熱しない調理では亜麻仁油、シソ油を使へ、と。
ではアンドルー・ワイルはなんと言つてるか。それは次回。