2016-12-27

レンタルDVD、その2

このまへの「その1」が7月13日の記事。ずゐぶん経つてしまつたなあ。観た順番とは違ふけど、思ひ付いたものから。
◉「鑑定士と顔のない依頼人」これは監督の名前で観ようと思つた。ジュゼッペ・ペルナトーレ監督。「ニュー・シネマ・パラダイス」の監督で、ほかにもマルチェロ・マストロヤンニが主演の「みんな元気」とか「海の上のピアニスト」を撮つてる人で、イタリアの人だ。生憎、どつちも観てない。謎めいた話で、もう一度観ようと思つてる。終盤の主人公の服装、髭の状態、秘書の動き。秘書も仲間か。ビリー(ドナルド・サザーランド)はロバートと面識がないと思ふが、「あの青年か」と言ふ場面があるのもをかしい。クレアは姉妹か、とか、オートマタはなんのためのものか、とか、クレアはオートマタではないかと始めは思つたし、いろいろ疑問がある。映像は綺麗で、展開も意外だし、是非もう一度観よう。
◉「それでも夜は明ける」これは134分もある長くて重くて暗い映画。アカデミー賞の作品賞を取つたさうだが、ま、そんなことはどうでもいい。監督がスティーブ・マックイーンといふ同姓同名の人。自由黒人といふがゐたこと、まつたく知りませんでした。それでも夜が明けなかつた人たちが、たくさんゐたのでせう。実話ださうです。「裏切りのサーカス」でホモ役だつたベネディクト・カンバーバッチが温和な奴隷の所有者役で出てる。シャーロック・ホームズ役も好評だつたらしいが、もともとは舞台俳優みたいだ。カンバーバッチの雇人で主人公を快く思はない青年役のポール・ダノ、「プリズナーズ」でホントに非道い目に遭ふ。続けて見たので印象的だつた。
◉「プリズナーズ」これも重苦しい雰囲気の映画だ。幼児誘拐の話で親の気持ちも解るけど、度を超してる。ポール・ダノがホントに可哀想だつた。11月17日の夜にもう一度観て、最初に見たときよりもヒュー・ジャックマンを許せる気がした。気持ちは許せる、といふ意味で、やつぱ行動は度を超してると思ふ。どつちにしても、犯人の婆さんに対する鬱憤が晴れない。
◉「ゲット・スマート」実に楽しい。昔のテレビ番組「それ行けスマート」の劇場版。これでアン・ハサウェイが気に入つてしまつた。なので、
◉「パッセンジャーズ」アン・ハサウェイ主演。それで観たいと思つただけだつたけど、これは「シックス・センス」とか「アザーズ」とか「アウェイクニング」とか「シャッター・アイランド」とか「ザ・ウォード」とか「ドリーム・ハウス」とかと同じで、2度目はちよつと驚きが少ないタイプの映画。まあ、内容なんかどうでも良かつたので。
◉「カリフォルニア・ドールズ」ピーター・フォーク主演のどさ回りの女子プロレスラーのお話。なかなかいい映画だつたな、といまでは思つてゐて、どうして保存しなかつたのだらう。監督はロバート・アルドリッチで、最後の作品。
◉「マッド・マックス怒りのデス・ロード」なんか、かう無性にアクション映画が観たくなつて借りて来た。細かいところで詰まらないことが気になつたけど、具体的にはもう覚えてないので、面白かつた、と。
◉「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」監督がアラン・パーカー。「エンゼル・ハート」の監督ですね。古いところでは「小さな恋のメロディ」といふ映画の原作・脚本だつたり「ピンク・フロイドのザ・ウォール」とか「ダウンタウン物語」とか「ミッドナイト・エクスプレス」とか。これは死刑廃止論者の大学教授デビッド・ゲイル(お気に入りのケヴィン・スペイシー)が同僚のコンスタンス(「トゥルーマン・ショー」でジム・キャリーの奥さん役の人)をレイプし殺害した容疑で死刑判決が出る。それを調べる記者とのやりとりで、実はデビッド・ゲイルは犯人ではないのでは、と思はせて、更に実は、といふ話。なにが言ひたいんだらう、といふ気がちよつとした。かういふ方法はどうなんだらう、と。見応へはありますね、131分の長さは余りな感じなかつた。
──で、なんとか年内に間に合つた。
最近観たのは「ペイ・フォワード」で泣いてしまつたことも書いた。
DVDを持つてゐて、入院以降観た「小さな巨人」と「マーフィーの戦い」については書いたかどうか忘れたが、どつちも好きな映画。