2006-08-21

安物買ひの銭失ひ

なんだね、実は。カラクリがよく解らなかつた。世の中の法則が見付からなかつた。例へばブラウンの電気剃刀。刃の部分を交換したことがある。刃と言ふのか、掃除をする時に外すところ。それは去年か一昨年。それよりだいぶ前に直接皮膚に当たるフィルムみたいなところだけを交換したこともあつて、2,000円くらゐして、「なんでこんなにするの?」つて思つた記憶がある。こないだ店のどこを探してもフィルム部分の単体は置いてなかつたので、先の部分を買ふことにしたのだが、なんと3,000円以上して、オレが持つてる型の髭剃りがちやうどバーゲンで5,000円を切つてゐたから、どうすつかなあ、と暫く悩んだ。1,000円くらゐの差なのだよ。本体を新しくしても。オレの髭剃りはこんなに安く売られてしまふのか、といふ思ひもあつた。なんだか情けないやうな、呆れるやうな気分だつた。……部品と本体の値段が変はらない。事前に知つてたら、交換しない。交換して持たせても、軈て他にガタが来たら、新しいのにしといたはうが利口だ。──と言ひながら、なぜ利口でなくてはならないのか、と自問してるけど、要は安いものを買ふから部品が高いんだね。……違ふか?高いか安いかではなく、高いと感じるかどうか、といふことかも知れない。或は本体は価格競争で安くなつてるけど、部品は安くならない。さういふこと?