「いじめ」とは書かれてゐない

から、いぢめによる自殺ぢやない。北海道滝川市で自殺した小6の女の子の遺書を読んだ教育委員会の教育長だか部課長だかがTVの取材に対してさう言つてゐた。けさの新聞（毎日）にいぢめによる自殺だつたと遺族に市長以下が謝罪したといふ記事があつた。思ひ切り踏みにぢつておきながら、今更なんだい？世間体かい？次の市長選かい？世論かい？誤解があつたのではなく、理解出来なかつたんだらうが、頭が足りないから。遺書に「いじめ」の文字がどこにもないから違ふ、と言ふのをTVで見た時、この人は教育に関はる資格がない、と思つた。「いじめ」とは書いてないから？はア？書いてなくても、口に出さなくても、忖度するのが人間だろ？市長や上司や議員やPTA会長の腹は探れても、児童の気持ちは書いてないから解らないかい？逆に言へば、いぢめの事実がなくても、例へば学校の作文などに「いじめ」の文字が書かれてゐれば、いぢめがあつた、と判断するといふ意味になる。あなたは子どもが転んで怪我をして「痛くない、」と言つたら、本当にどこも痛くないと考へるのか？子どもだつて我慢するでせう、このくらゐ大丈夫、我慢しよう、と。「痛くない、」と言つたのだから「痛いとは認められない、」とは言はないでせう。