2008-04-21

人事ではなく

こないだ仕事の帰りに車の中でたまたま点けてゐたラジオで、NHKだつたが、日本は食料の自給率を上げるやうにしなければならない、といふ投書が読まれた。その人が一体どういふ職業の人なのか知らないが、実際に農業、漁業その他食料にかかはる人なら何も言はない。おつしやるとほりです、と頷くしかないが、まつたく関係のないサラリーマン、オレのやうな消費するだけの立場で言つてるのなら、だから日本はかうなつたんだよ、と言ひたい。例へば農業だけやつてたら食へない、生活できないんぢやないの?だから兼業農家とか、親は先祖伝来の土地を守つて農業を続けてるけど、子どもは役場に勤めてます、サラリーマンやつてます、といふ事情なのでは。
自給率云々よりも、農業やつて暮らせる国にならないと。額に汗して働く仕事は尊いだけでなく、家族が充分に暮せるだけの収入がなくちや。それよりも先づ、額に汗して働くことは尊いことだ、と言つたときに、そのとほり、と誰もが素直に思へる世の中でなくちや。世の中は不公平だと親がボヤいてたんぢやあ、子どもズルくなることしか考へないかもなあ。