2011-04-28

節電の連呼は、戦時中の欲しがりません勝つまでは、と同じ

或は、贅沢は敵だ、と同じだ。
節電の効果は、オレたち自身には目に見えない。計画停電のときも、さうだつた。目に見えてどのくらゐの効果があるのか知ることが出来れば、目標がある。が、凡て東電の発表をマスコミが無責任にそのまま垂れ流してる情報を鵜呑みにするしか手立てがない状態で、ただ節電しろと国やマスコミが言ひ続けるのは、このまへの負けた戦争のあひだに国民が置かれた状況とよく似てる。東電からの情報は大本営発表であり、マスコミは戦時中の新聞ラジオそのままだ。戦争で多くの死者を出し、原爆の被害を受けた唯一の国民だと言ふのに、また戦時中と同じことを繰り返してゐる。
あるときヨーロッパではフランスが一番原発を保有してゐるといふ記事を見た。その後で、ドイツには原発が少ないといふ記事を見た。数日後、ドイツはフランスから電気を買つてゐるといふ記事を見た。
風評被害も、もとは政府が発表する報道を更に輪を掛けて配慮が足りないマスコミが排泄する無責任な記事が元になつてゐるのに、それを今度は風評被害が酷いと新聞の一面に出る。鉄面皮と言ふか、厚顔無恥と言ふか。
広瀬さんも、どこの原発が一番危ないか、なんて週刊誌で発言してちやダメでせう。不安を煽るだけだ。