2014-01-09

山口晃の展覧会を見てきた

ずつと楽しみにしてゐた山口晃の展覧会を群馬県立館林美術館で見て来た。足利に越すまへ、すぐ近くに住んでゐたので懐かしく、帰りに以前住んでゐたアパートを見て来た。なんの意味もないのだが。
プロフィールの右に入口の表示があり、右へ進んでくれ、と、もぎりのお姉さんに言はれたにもかかはらず、左の出口から入らうとして係の人に注意されてしまつた。言ひワケをすれば、プロフィールのまへに人がゐて読み難いから、待つつもりでふと左のはうへ顔を向けると略年譜があるのに気づいて、それを読み終へたらなんとなく左のはうへ移動してしまつたのだ。情けない。1人で出掛けてよかつた。
入口を入ると実に見事な筆遣ひで書かれた武者の絵があり、近づいたり離れたりして眺めてゐると、後ろから来た若い男女の2人連れ(アベックは既に死語だらう)が、解説めいたことや感想みたいなことを大きな声で喋るのでウンザリ。絵は基本的に黙つて見ろよ。少なくとも見てる人の傍でその絵のことを喋つちやあNGだろ。
やり過ごす意味で、さつきよく読まなかつたプロフィールのところまで戻り、時間を稼いでから、再び入場。平日なのに結構混んでた。殆どの作品が昔の屏風絵みたいに右から左へ流れがあるやうで、その要領で見た。実に細かく書き込まれてゐて、最後まで見るのに2時間くらゐ掛かつてしまつた。館林美術館はまはりの景色もいいし、充分満足した展覧会だつた。
一つ、見ながら思つたのは、漫画みたいだな、といふこと。で、大友克洋のことが頭に浮かんだ。それと、さう、ブリューゲルやヒエロニムス・ボッシュも思ひ出した。