2006-04-20

青いターバンの娘

といふ題名で覚えてゐたし、この絵が日本に来た時(どうしても本物が見たくて大阪まで見に行つたのは、今後は国外には出さないとオランダ政府の発表があつたから)もその題名だつた筈なのに、映画の題は「真珠の耳飾りの少女」。中央公論社の「フェルメール全作品」でも「ターバンの娘(真珠の耳飾りの少女)」となつてゐる。「シッピング・ニュース」と「ケロロ軍曹1」と一緒借りて来たDVDの一つ。フェルメールはもう少し太つてないかなあ。と言ふか、がつしりした体格に見えるんだけど、「絵画芸術」の後ろ向きの画家が本人だつたとしてね。それとフェルメールは現存する作品は少ないけど、生前から人気があつて意外に作品数は多かつたのではないか、と今では考へられてるのでは?売れつ子だつたから、生活は結構裕福だつた、とも。贋作が多いらしいのはそのせゐだらうし。現存する作品は凡て奥さんがフェルメールの死後に買ひ集めたもの、と何かで読んだ気がする。作品が少ないから寡作な芸術家つぽい人物を想像をしたのかも知れないけど。原作がさうなのか、その辺は解らない。冒頭から如何にもフェルメール風の色彩でわくわくするけど、考証面ではちよつとこの映画は違ふんぢやないか。スカーレット・ヨハンソンはすごく綺麗だけど、残念ながら絵の女の子とは印象が似ても似つかない。もつと幼いと思ひます。