2014-01-15

アンドルー・ワイルについて、こんな意見があつた

むかしヘンリ・ミラーの「南回帰線」を常に持ち歩いてゐたことがある。ページをめくつて読むことは殆どないのだが、いつも持ち歩いてゐた。信者が持ち歩く教典のやうなものだらうか。
いまアンドルー・ワイルの「癒す心、治る力」がそれに近い状態なのだが、たまたまamazonのまさに「癒す心、治す力」のレビューで★一つのアンドルー・ワイル批判をみつけた。まへは気づかなかつたが、オレを含めたワイル教信者ばかりのレビューの中に(ほかにもあるかも知れないが)ただ1人、王様は裸だ、と言ふ人がゐたワケだ。
直接ネットで検索して読んで貰へば話は早いが、要するにこの「癒す心、治す力」の皮膚疾患についての記述は誤りであり、ウソ論文の引用があり、信じて購入した油でアトピーが悪化したといふものだ。該当する箇所は具体的に書いてないが、たぶんP410の「皮膚の病気」だらう(或はP354「症例4慢性皮膚炎の好転」)。そこにはクロフサスグリ油と月見草油が補助食品として挙げられてゐる。その真偽は兎も角、このレビューには、更に裸だ発言があり、そのまま引用すると、
「著者は太っているようですが?どういう食生活?己の信ずる、穀物ベースの食生活で、その体?」確かにさうだね、写真では太つてるやうに見える。少なくともP329からの「十四章二か月で治癒力を高める」ライフスタイルで暮してゐたら、太らないでせうね。「ハーバード大学という超高学歴に、圧倒されるな。権威にだまされるな」藁をも摑む思ひで、この本を読み始めたが、それは気にしなかつたなあ。けれども、「学者は嘘つき=定説」これは言へてる。さういふ印象はある。
それとアンドルー・ワイルはブランド化してるみたいで、金儲けではないにしても、関連した商売がネット上で目に付くのが胡散臭い。以前、この本「癒す心、治す力」で知つた寺山心一翁といふ人のホームページについて書いたが、信仰みたいになつてる。アンドルー・ワイルが神格化してるといふか、アイドル化してるといふか。
要は必要なことだけ吸収すればいいので、あんまり深入りしてかぶれすぎないやうにしよう。