2005-04-15

だから、かういふことだ。

真つ直ぐに進んでるオレ=Cにとつて、景色がどう見えるか、つてことが一番言ひたいことなんだ、きつと。で、みんなも、と言ふか誰でもそんな風に見えてるのか、つてことが知りたい。立体視とか、立体の中にゐて云々、といふこともあるけど。
つまり(なんて偉さうに言つてるわけぢやなくて、自分に確認してるだけです)、図で説明したら解り易いんだけど、移動してるオレにとつて、空間は曲がつてる、ねぢれてる、歪んで見える、といふこと。それがオレの場合、空間の中にゐるといふ実感に繋がるわけです、たぶん。
どつちにしても、うまく説明出来るかどうか、頑張つて続けよう。
いまオレ=Cが直線的に移動してゐます。時速はさう、50Kmくらゐでせうか。制限速度つてものがありますからね。直線道路です。交差する道路はない、ついふ設定です。脇から車や人が飛び出したら大変ですから。さう、500mくらゐ離れた、右手前方、オレから見て2時方向に建物Aがあつて、それが近づいて来て、後方に去つて行く。と、その数メートル後方から建物Bがその壁の一部を見せ始め、進行速度に合はせて、いま見えてない建物の側面の壁が見えて来て、そのうちにAは後方へと遠ざかつて、……ここだ。近づき方と去り方。これが曲線的に見える、といふことが言ひたいんだ、実は。円盤状のものにAとBが乗つてゐて、それが或る軸(仮想の軸)を中心に回転して近づいて遠ざかつて行くやうに見えませんか?みなさん!しかもそれは楕円ですよねえ。円よりも楕円のやうに思へるでせう?
コツがあるんです。かう、一つ一つ近づいて見えて来るもの、その順にそこにピントを合はせて行くんです。さうすると、光速に比べたら止まつてるやうなものに過ぎない時速50Kmの軽自動車でも、不思議な空間を見られるんです。車でやると危ないから、平坦な、田圃とか畑とかが多い土地を走る田舎の電車とかで試して下さい。で、電車だつたら、進行方向と逆向きに座るとかすれば、さつき言つたのと反対向きに円盤上を移動する家並が見えるでせう。