2005-05-06

なるべく予備知識なしで、なんでも

取り敢へず映画とかビデオとかは見る前にいろいろ予備知識が入つてしまふと、どこまで自分の目で見てんのか解らなくなることがあるから注意しよう、と思つたのは「ハイド・アンド・シーク」を見た後で、この映画についてオレはロバート・デ・ニーロが出てる怖い映画らしい、といふ予備知識しかなくて、具体的にどんな状態で見たのか、つていふところから話を始めよう。イオンは毎月1日が1,000円で見られる日で、他にも1,000円の日はあるけれど、たまたま今月1日はその前の「みどりの日」から3連休が取れた最後の日で、ま、それなりに連休中はあちこち移動して、ネタも尽き(先立つものがあれば大丈夫なんだけど……)、ちやうど前々日にクローネンベルクで「ふたりはプリキュア」の着ぐるみ見てたし、イオン・シネマで(コロナでは「ふたりはプリキュア」をやつてない!)アニメをやつてて、しかも大人も1,000円といふことだから、と出掛け、でもお供で見るアニメに3,000円掛けるのはちよつと惜しいから、カミさんと子どもが2人で見ることにして、オレは本とかCDとか見て時間潰して、なんなら一旦帰つて迎へに来てもいいし、といふ話になつてゐた、チケットを買ふまでは。
予想してたほどはチケット売り場も混雑してなくて、「MASK2」は満席だつたけど、満席ぢやない映画があつたら見るかな、と、そこで初めて「ハイド・アンド・シーク」が浮上した。「ブリキュア」よりも長くて、始まりも遅いんだけど、どうするか、について一応の取り決めをして、会場へ。場所はよかつた。Hだつたけど、FGHIJくらゐのところが見やすいかも知れない。それより下だと通路を無遠慮に通る人が邪魔になるし(屈まないから、最近の人は、全然!)、上だと見下ろす感じが強いかも。どつちにしても入りは半分に満たない感じで、ゆつくり見られたけど、後ろがねえ。そんで左隣がねえ。
後ろが女子中学生の2〜5人組。終つてからも確かめたわけぢやないから人数は怪しいけど、兎に角オレの真後ろがヒドい。座席はまあまあ前後に余裕があると思ひます、イオン・シネマは。コロナみたいに傾斜がきつくないから気に入つてるし。ただ、前を人が通るにはちよつと狭いかも知れない。でも、足を組み替へて背凭れに当たりはしない、……筈なのにゴンゴン当たる。それに煩い。喋りつ放し。始まつてもやめなかつたら、注意するかんな、と決意したくらゐだ。でも上映中は喋らなかつたから、まあ勘弁するけど、左の席の人がまあ、始まつた途端に寝てんだ。居眠り。20分くらゐ寝てたね、計つてたわけぢやないけど。鼾はかかなかつたけど、SEのない場面で寝息がとつても気になりました。「ハイド・アンド・シーク」つて隠れんぼのことなんだつてね。ハイドは恐らく含みとして。
さて中身。落ちがあるんで説明しちやふと興を削ぐ。ただ、少し前に「フロイト先生のウソ」(ロルフ・デーゲン著/文春文庫)つていふ本を読んだばかりなんで、うーん、つていふ設定だね。辻褄はあつてるんだらう、たぶん。女の子役は「アイ・アム・サム」に出てたさうです。いい顔する。目も口も。一つだけ気になるのは、蝶を追つて林の中へ入つて行く回想風の場面で、あのホコラみたいなところから出て来た人影は頭髪の感じが違ふんぢやないか。あれは黒髪ではない、と見えたんだけど。いや少なくとも犯人の頭髪とは違ふ、と見た。
なかなか怖かつたです。でも「フロイト先生のウソ」読んだ後だし、かうした設定はありがちだから。逆にロバート・デ・ニーロはなんで出る気になつたんだらうと思つたし、デ・ニーロのトシでは子どもが小さくないかい?心理学教授ださうだから、研究に専念してたから結婚が遅くて、つていふことなのか。1,000円だつたからね、まだ。勿体ないとは思はない。
今年に入つて「ハウル」とこれと2本見て、スクリーンに目が慣れてないのを感じた。幅がテレビに慣れちまつてる。もつと見れば慣れるのだらうか。