2005-09-25

23日に娘の運動会があつたので、

休みを貰つて出掛けた。あれこれ余計なことは省きます。
5、6年生のリレーが最後のはうにあつた。
オレは小中学校の運動会で一度(確か小一の時)しかビリを免れたことがないくらゐ走るのが遅いから、徒競走は大嫌ひなんだけど、リレーはなぜか好きなのだ。早い人に憧れるといふ気持ちかね。
みんな一生懸命なんだね。早い子が更にこれでもかと懸命に走る。かう「全力」ですよ。たかだか11、2才の子どもが。それに感動してしまつた。見てるうちに目が潤んで来る。誰かに見られたくない、ましてカミさんなんかに。……でも、かう、ジーンと来る。勝ち負けだけぢやない、個を捨てて、力を出し切るといふ姿。(かうやつて書いてるだけども涙が出さうになるくらゐ)
で、オレの中でボスの曲(Born to Runだねえ)が流れ始めて、声援のつもりもあつたかなあ、……そしたらカート・コバーンの「ボスはとんだイカサマ野郎だ」的な発言が頭に浮かんで、それでオレは「そんなに言ふんなら、聞いてやらうぢやないか、ニルヴァーナをよお、オレの心のどこかにビンビン来るものがあつたら、あんたの言ふ通りだ、と認めてもいいよ、」……つてのが、ま、実はニルヴァーナを聞くキッカケだつたが、それは朝日のロックの雑誌に出てたカート・コバーンの記事を読んだからで。
でもねえ、オレにとつては真実だよ。オレはそれでいいと思つてる。Born to Run はこみ上げて来るんだ、熱い思ひが。聞くたびに、いつも。自分がそこまでかう、純粋ぢやないと言ふか。情熱と言ふのか、真摯な心と言ふのか、ひた向きさと言ふのか、さういふものに打たれるんだなあ。それがボスにとつて作り物だつたとしても、その作り物の曲で、オレは真実を見る気がするんだから、それでいいんだよ。オレがなにを見るか、感じるか、それが大事なんで、感動を与へるには聖人君子でなければならない、みたいな小便臭せえことを言つてるから自殺するんだ、……は言ひ過ぎだな。
因みにその時のリレーは5、6年生の全員でのリレーでした。と言ふのはつまり、選抜された選手のリレーではなく、全員が、クラス全員が走つたのです、バトンを繋いで。人数少ないから、各学年2クラスだから。それつて余計に感動してしまふ。
その日の運動会は、紅白戦だつたけど、赤組白組同点で引き分けといふ、オレはこれまで聞いたこともない結果で終りました。ウソぢやないよ。