2005-09-12

どつかの映画祭の

オープニング(カンヌだかヴェネチアだかで、批評家か審査員が見るといふ設定らしいが詳しいことは解らない)で上映された、とかいふ宣伝文に釣られて借りたビデオ(DVD)のことを書かうかどうしようか、ずゐぶん迷つた。どう感じたか、だけを伝へるだけでいいのか。この映画はをかしい、と言ふべきか。なら、その根拠は。やつぱり直感的な感想がいいか。……。
「アレックス」といふ映画で、正直見るに耐へない。くだらない、とか、バカバカしい映画は結構見たし案外好きなのもあつたけど、これは食へない。始まり方もイライラしたし、カメラがぐるぐる回る意味が解らない。それからいきなりホモの巣窟みたいなところで圧倒的な暴力シーン(死んぢやふだろ止めろ!)があり、吐き気を催すほど気持ちの悪い映画だつた。こんなものは映画とは呼びたくない!と内心叫んだほどだ。そこでそれ以上見続けることが出来なかつた。もちろん作り物だよ。でもね。撮り方だよ。これぢや、暴力を助長する。オレの嫌悪感と逆な精神構造なら快感だらうから。
最後まで見続けることは出来ないまでも、一通り中身は知つて置かうかと、時系列的に(これは「メメント」みたいに時間の流れがストレートではないのだが、「メメント」はそれがテーマみたいなもんだから納得出来るけど、これがさうなつてる意図は解らない)並び替へられた特典映像?を早送りで見てゐて、主人公アレックスが陵辱される場面になつた。これもかうした犯罪を助長するよ、きつと。犯罪者が優位にゐるとしか取れない映像だから。挙げ句に暴行。これを撮り続ける理由は何か。その後の復讐劇と思はれる展開(その部分が最初に来てたのだ)も含めて、この映画はなんなの?オレがこれまで見て来た映画、ビデオ、DVDの中で最悪だ。「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」のはうがまだマシ。
このタイトルでインターネットで検索すると絶賛してる人がある。……うーん、オレは古いのかね。宮崎駿がダメなんだから古いのだらう。その後で見た「ドーン・オヴ・ザ・デッド」のはうがずうつと面白かつた。