2006-05-16

それほどでもないだらう、

と始めは思つてゐたのだが、そこそこ笑へる台詞(勿論字幕での話)もあつて多少の期待はしてゐた。なにせケイト・ブランシェットですからね。「シッピング・ニュース」以来だ(尤もデスク・トップには、いつもゐるけどね)。それに一時期の緒形拳みたいに、或は役所広司みたいに、又はハリソン・フォード、トム・ハンクス、ジャック・ニコルソンみたいに出まくつてる気がするブルース・ウィリスと、「シンプル・プラン」に出てた名前を覚えられない彼と3人が主役の「バンディッツ」を見て、感心してしまつた。「スティング」みたいなんだ。かう、始めのはうはケイトを巡る男女の縺れを軸に、ちよつとクールで、苦いピカレスクみたいなんかなあ、と思つてしまつてた。さう、「俺たちに明日はない」風でせうか。今更だけどねえ。ま、ここでのケイトは顔がちつちやくて色つぽいから、それを見てるだけでもいいか、と続けてみられなかつたから、途切れ途切れに見てラストで、やられた。監督はねえ、後で調べるけど、確かねえ、「マラソンマン」か何かの監督ぢやないかな。ゆつくり通してみたい、もう一度。