2016-05-10

裏切りのサーカスといふ映画から話がズレて行く

この映画はジョン・ル・カレ、「寒い国から帰ってきたスパイ」といふミステリを書いた人で、たぶんこれは持つてゐたし読んだことがあると思ふが内容に就いては殆ど記憶になくて植草甚一の「雨降りだからミステリーでも勉強しよう」で有望な新人として取り上げてゐるけれど、彼(洒落じやなく)が書いた「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」が原作だ。原作を読んでみたい気もするが、なにか他のDVDをむ借りたときに予告で見て面白さうだなあ、と思つてゐて、それは別に書き留めたりもしなかつたが、また別のDVDの予告で見て、やつぱり面白さうだからとメモして借りて来たのだ。
監督はトーマス・アルフレッドソンといふスウェーデンの人で、この映画のまへに「ぼくのエリ 200歳の少女」といふバンパイア映画を撮つて名前を知られるやうになつたらしい。これはアメリカでリメイクされて、あの、キック・アスの女の子、クロエ・グレース・モレッツが出てゐて「モールス」といふ題名だ。これも頻繁にレンタルDVDの予告で見た気がするが、もう既に話が逸れてゐる。逸れた序でに、この「ぼくのエリ 200歳の少女」つていふのには原作があつて、スウェーデンの作家でヨン・アイヴィデ・リングヴィストといふ人の「モールス」、スウェーデン語にはaのうへに○や‥が付いてるのがあつて書くのが面倒だから英語の題名だとLet the Right One It。モールスと全然違ふぢやねえか、と怒りたくなるが、これは意味が「正しき者を招き入れよ」といふんださうで、原作と脚本を書いたヨン・アイヴィデ・リングヴィストはモリッシーのファンで、これがモリッシーの曲名を元にしてるとWikipediaには載つてゐて、しかもオレが持つてる唯一のCD「ビバ・ヘイト」の曲だ(と思ひ込んでしまつたが、どうも違ふやうで、後からいろいろ検索してもそんなことはどこにも一言も書いてない)といふので探したけど見つからないんだよ、こんな題名の曲が。主な、と言ふか幾つかモリッシーのCDを検索したけど見つからない。原曲は微妙に違つてLet the Right One Slip Itつていふやうだけど、見当たらない。これを探してるとまた半日くらゐたつてしまふから、後まはしにする。
なぜ「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」が「裏切りのサーカス」になるのか解らないが、映画の中でそれぞれティンカー、テイラー、ソルジャーと呼ばれるスパイたちが出て来るので、原題のはうが自然だと思ふけど、かういふ意訳の突飛さに屢々驚くことがあるけれども、さうだ、例へば「遊星からの物体X」なんて元は「The Thing」つていふんだぜ。どこから捻り出したんだか、この映画についても明日か明後日書くと思ふので飛ばすが、この「裏切りのサーカス」は監督がスウェーデンの人だと書いたけど、出てるのはイギリスの俳優が多い。
主役はゲイリー・オールドマンといふ、役者仲間にファンがゐるらしいがオレにとつてはシド・ヴィシャスを演じた人。と、コリン・ファース。wikipediaによれば映画「真珠の耳飾りの少女」でフェルメール役を演じてたさうなんだけど、まつたく記憶にない。先づ、この題名がダメで、フェルメールのリ・クリエイト展のときにhiko8さんとも話したけど「青いターバンの娘」が正しいんだよ。いつから真珠の耳飾りになつたのか知らないが、原題をいつか調べようと思ひつつ、そのままだ。これも後まはし。
他にはジョン・ハート。エレファント・マンとか、エイリアンとか、1984にも出てる。それとトビー・ジョーンズ。スティーブン・キング原作の映画「ミスト」でスーパーの店長役で出てる人だ。あとマーク・ストロング。キック・アスに出てるし、ガイ・リッチー(この人もイギリス人だ)が監督した「シャーロック・ホームズ」に出てゐたね。
ああ、ここまで書いて来て、なにが書きたかつたのか、もう解らなくなつてる。
小休止しよう、腹も減つたし。