2017-08-19

今度は百足に咬まれた

夜中の2時過ぎ、とつぜん左足の親指の付け根に強烈な痛み。まだ頭は眠つてるから、事態を飲み込めない。なんだ、蜂か、と思つてると今度は右足の同じ辺りにも痛みがあり、飛び起きて電気を点けると、百足がゐた。10cm以上はあつた。クネクネ逃げる百足に手近にあつたガラケーを叩き付ける。体の途中が潰れても、まだ逃げる。三回くらゐ叩き付けたら、動かなくなつた。でもまだ死んでないみたいだつたが、枕元のティッシュでくるんで思ひきり潰した。
まつたく百足に咬まれるなんて、なんて災難だ。
それにしても痛みが酷い。なんか厭な予感がして、居間へ行き、百足に咬まれたらどうすればいいのか調べることにした。かういふときに限つてiPadの動作が鈍いんだなあ、イライラする。
ネット記事には、かう書いてあつた。
百足には毒があり、スズメバチと一緒でアナフラキーショックで死んでしまふこともある。
応急処置は冷水で冷やす、つてのと、温水で温める、といふ逆の方法が出てる。温水のはうが新しい処置法らしいので、風呂場へ行き、シャワーで温水をかけた。温水で毒を流すといい、つて言ふんだけど、咬まれた跡もよくわからない。爪だか歯だかが刺さつてゐたら抜く、とも書いてあるけど、それらしいものはない。指で触れても棘が刺さつたときみたいに痛みが走ることもなかつたから。
後はムヒとか、虫刺されの軟膏を塗ればいいんださうだ。軟膏はお袋に聞かないとどこにあるのか判らないけど、とりあへずこれでいいのか、自信がないが、さすがに救急車は躊躇われ、消防に電話した。話を聞いてくれてアドバイスをしてくれる病院や医師が知りたかつたのだ。
この時間は群大病院だと言ふ。病院の番号を聞き、掛ける。繫がらない。ネットで市内の救急センターを調べるが、iPadがさくさく動かない。また群大に電話。繫がつたが、いま救急が入つたので先生には直ぐに聞けないと言ふ。当番医は(たぶん前橋の)日赤だと言ふので番号を教へてもらふ。
日赤は直ぐに出て、百足に咬まれたことを説明すると救急へまはしてくれた。医師が出て、百足の毒は命にかかはるやうなことはないので、痛みが続くやうなら、また連絡してくれと言ふ。命にかかはることはない、その一言で安心した。
お袋を起こしてムヒを出してもらひ、つけて寝た。まだ近くに別の百足がゐるんぢやないか、とも思つたが、そんなにゴロゴロゐるワケねえよ、と言ひ聞かせ、どうにか眠れた。お陰で朝は寝過ごしてギリギリで、慌ただしく弁当(オカズは卵焼きと焼いたハムと岩下の新生姜だけ、足りなきや非常用にふりかけが買つてあるし、ハナマルキの減塩しじみ汁もある)を作り、職場へ。
いまは腫れてもゐないし、痛みもないので、大丈夫だらう。ネットの記事には後で必ず病院に行くように、と書いてあつたけど、日赤の先生も、百足用の塗り薬を普通の薬局で売るつてるから、それを塗るといい、とも言つてたくらゐだ。
これがもし、お盆のあひだだつたら、姪つ子の四つになる子どもがゐたから、大変なことだつたよ。