2006-06-01

クールビズ

けさの新聞に「クールビズ」アジアに発信(毎日新聞)といふのがあつて、さういふタイトルで都内のどこかでファッションショーをやつたらしい。ノーネクタイ、ノー上着、冷房の設定温度は28度(?)。これ以外にもあつたかな。環境省が管轄らしい。5面にも小泉首相の記事で出てる。ウォームビズつてのもあつたね、確か。羽田孜が総理大臣だつた時(だと思ふ)にも、どんなだつたか忘れちまつたけど、奇天烈な服が出て直ぐ消えた気がするが、今度はちよつと長引いてるやうだ。オレはこのクールビズとかウォームビズとかいふ発想が基本的に不快だ。とても論語好きの国とは思へないね。責任転嫁だから、一種の。問題の摩り替へだろ、言つてみりやあ。国がやるべきこと、或は地方自治体が取り組むべきことを個人に強いるとか、企業が負担すべきものを個人に強いてゐるわけだよ。電気の使用料が多くなるから原発が必要で、原発建設の費用は電気料金から賄ひます的な。家庭で使ふ電力の使用量と企業などで使ふ電力使用量は桁が違ふでせう。それを家庭での使用を自粛しろみたいな言ひ方をする。不快を通り越して腹が立つ。真夏の都市の温度を上げてる原因が舗装道路やビル、冷房装置の室外機の熱である、と、ひと先づ仮定して考へると、道路は土に戻せばいいし、ビルについても今後は高さや構造に材質について多くの制限を設けるとか。冷房について言へば、人によつて感じ方が違ふのに温度を指定するのは(いかにもお上的な発想だけど)をかしい。例へば、ゴミ処理の費用は個人の負担でもいいさ。さういふ区別は付かないのかね。国の赤字は消費税の引き上げで賄ふ?なんで?社会保険庁がどれだけ無駄遣ひしたか、他には無駄遣ひしてる省庁はないのか、凡て洗ひ出してから、足りない分を税金で、といふ説明がなければ納得出来ないね。自浄作用がないのが一番怖い。