2007-06-27

甘えたかつた、なんて言はせない

どういふ神経で、この発言が出来るのか。いや、出来るからこそ殺せたのかも知れない。
山口県光市の母子殺人事件の差し戻し審での被告の発言だ。この事件を知つたのは「裁判官が日本を滅ぼす」といふ本で、その本での知識だけで言ふのは偏つてゐるかも知れないが、彼の行動は正に強姦目的で首を絞め、傍らで泣く子どもを床に叩き付け首を絞めたとしか思へないのだよ。どこに母に甘えたいといふ気持ちがあつたと言ふのだらう。仮にさうでも、自分のやつたことに対して少しでも反省する気持ちがあれば、そんなことは口に出さないだらう。でも騒がれて気が付いたら殺してました、と言ひたいのですか。遺族のことを考へて発言してほしい。26才だよ、いま。罪を償はう、といふ気持ちがないのかな。弁護団も人数が増えたさうだが、罪を憎んで人を憎まず、と言ふけれども、被告だけでなく、被害者や遺族のことも考へてほしい。自分がその立場になつたら、どう思ふか。それでも弁護する、といふ覚悟なのか。最高裁は無期懲役では量刑不足だと差し戻した。つまり、死刑が妥当だらう、と判断したのではないか。