2015-06-22

コンビニなんてちつともコンビニエンスぢやない!

まへにもコンビニが東京から離れて行く、地方へ行くに従つて車が停め易い左側に店舗が少ない、といふ話を書いたけど、けふはその続きではない。
コンビニはなんでも置いてある、かもしれないし、24時間空いてるし、だから便利な面は確かにある。しかし、タダのものは一つもない。金がなければ何も手に入らない、水一杯であつても、だ。
といふのは、けふ、織姫へ走つて行くことにしたのさ。ここんところウォーキングばかりだし、熱も下がつて落ち着いてるやうだし(一昨日熱を出した詳細は省略)。
それほど気温も上がつてないやうだから、出るまへに一杯飲んで、後は神社で水を飲むまで持つだらう、と甘く考へたのが失敗さあね。だから自業自得なので、コンビニに因縁つけるつもりは毛頭ない。
市民プラザを過ぎる辺りから喉がカラカラ。プラザのロビーに水飲むとこあつたかな、なんて考へたけど、そのまま走ることにした。確かめるのが億劫だつたし、行つてみて、なかつたら、もつと落胆するだらうし。
東武の足利駅が見えた頃、交番に寄るかなあ、と思つた。交番が左側にあるんです、高架の下に。けど、水一杯ください、と言へる?お巡りさんに。お巡りさんは、一般市民にはそれはもう親切ですから快く出してくれるでせう、でもその後が。どういふやり取りがあるか、ちよつと面倒くさい。仕方ない、もう少しの辛抱だ。中橋を渡つて足利学校のまへは、以前走つてるオレに味噌汁を差し出してくれた店がある、あそこの角に学校様の水とかなんとか言ふ水が流れ落ちてた筈。どうぞご自由に、と書いてあつたのを見たことがある。そこまで辛抱しよう。
ところが、豈図らんや、月曜はお休みなんですね。学校様のお水はお店のお水でもあるのでせう、定休日には流れてませんでした。そんなもんですよ、人生なんて。
もう喉が渇いて、口ん中カラカラで、唾もない。もしかしたら脱水症状になつて倒れちやふんぢやねえの?なんて状態でも、水が手に入る宛がない。しかもこんなときに限つて賽銭用の5円しか持つてない。去年の9月にもこんなことがあつて、あのときは織姫からの帰りにどしやぶりになつて途方に暮れてたら、竹一さん(フレッセイの裏のはうにある割烹です、必ず飲みに行きますからね、と思ひつつ既に6月)の奥さんが車で追ひかけて来て傘を貸してくれたのだつた。ご恩は一生忘れません。
水が飲みたい。一杯でいい、一口でもいい、織姫までは無理だ。
さうだ、あるぢやないか、鑁阿寺が。あそこにも手水舎がある筈だ。
行つてみた。ありました。大抵の人は恐らく手を洗ふだけでせう、でもオレは必ず一口飲んでしまふ。だつて、喉乾いてんだから、そこに立つときはいつも。
助かりました。でも、ここの手水舎の水はほんとにチョロチョロしか出てない。もう少し気前よく出してくれると、もつと助かります。まはりには結構観光客がゐて、これは織姫も混んでるかな、と思つたら、やつぱり観光客が十数人。お宮参りの人たちもゐました。
このまへは結婚式の人たちが記念写真撮つてゐました。そのまへは映画の撮影がありました。
ところで、タイトルとは直接関係ないことをながなが書いて来て、織姫までに何軒もコンビニがあつたけど、どこにもタダで水を一杯飲ましてくれるところはないのです。ちつともコンビニエンスぢやない!それよりも実は、水持つて出掛けろ!なのでした。帰りは殆ど歩いちやひました。