2015-06-08

絵が判る、つてどういふことさ

ちよつと長くなるかも知れませんが付き合つてください。
こないだ讀賣新聞の記事でマグリット展について書いてあつた。いつの記事だが忘れたし、いまから新聞のストックをひつくり返して探すのも面倒なので、うろ覚えで書く。実はいろんなところでいろんな人に話してゐるけど、讀賣新聞は勧誘員に対して独身時代の厭な記憶があるからホントは購読したくないのだが、新聞の契約は凡て家人に任せてゐるので、敢て文句は言はない。NHKの集金人にも非道いのがゐて、受信料も払ひたくないのだが、ゆふがたの天気予報は必ず見るので仕方あるまい。
話が逸れてしまつた。マグリット展はいまも開催中なんだらう、ルーブル美術館展も開催中かな。ルーブル美術館と言へばサモトラケのニケとモナリザ、ミロのビーナスの名前が浮かぶんだけど、どうやらこの3点は展示されてゐないらしいので、パスすることにしてゐるが、またしても話が逸れてしまつた。
マグリット展に戻すと、見たいものもあるんだけど、恐らく混雑を極めてゐるだらうと予想されるので、パスすることにしてゐる。混み合つた美術館にはあまり行きたくないのだ。人混みが嫌ひなので。
また話が逸れさうだが、マグリットで実物を見たいのは「大家族」つていふ夜の海の景色に空が鳥の形に切り取られて青空になつてゐるものと、「光の帝国」つていふ、川沿ひにある家の夜景なのに空が青空といふ、これは幾つかバリエーションがあるらしく、そのうちの一つは展示されてるやうだが、もつとも知られた作品のはうは来てないらしい。「大家族」は宇都宮美術館が持つてるから、そつちへ行けばいいし、「光の帝国」は別バージョンのはうには興味がないので、マグリット展は見送るつもりだ、と書いてたら、肝心のタイトル「絵が判る、つてどういふことさ」にちつとも辿り着かないので、この辺で端折る。
そのマグリット展の記事で「超現実主義」の絵といふものに対して「難しい」とか「判り難い」とか、さういふ絵だと思はれがちだが、みたいな口調だつたと記憶する。
うーん、難しい絵つて、どういふことなのか。オレにはわからない。そもそも絵つてのは、解釈する、理解するものなのか。見て、綺麗だなあ、いい色だなあ、あ、かういふの見たことある、本物みたいだ、不思議だなあ、こんなの有り得ない、とか、それで好きか嫌ひか判断する。それでいいんぢやないの?でなければ、オレは絵なんて一つも判らないよ。
逆に聞きたいのは、なら、風景画は判るの?人物画は判るの?判るといふ言ひ方が馴染めないんだよね。風景画や人物画は難しくなく、易しいの?