2015-12-13

キャンド・ヒートの、あの気の抜けたやうな歌声はボブ・ハイトぢやなかつたんだねえ

けふなにげにキャンド・ヒートのことをネットで調べることになつたのは、シングル・レコードを幾つかCDに落としたものがあつて、それがiTunesにあるんだけど、アートワークがない。それで一つ一つシングル・レコードのジャケットを探してゐるうちに、クリフ・リチャドのしあわせの朝とか、ゼーガーとエバンスの西暦2525年とか、マンゴ・ジェリーのイン・ザ・サマータイムとか、マイク・ネスミスとファースト・ナショナル・バンドのシルバー・ムーンとか、クリスティのイエロー・リバーとか、フライング・マシーンの急いでベイビーちゃんとか。もう懐かしくて涙が出さうになるやうな曲ばつかりで、さういへばキャンド・ヒートはアルバム持つてなかつたなあ、さういへば(と繰り返し)あの月面にアメリカの国旗を建てようとしてるジャケットのアルバムがあつて、ジャケットがほしいなあ、と思つたこともあつたなあ、とか、いろいろ思ひ出して、ネットで検索したワケです。そしたら、あの、ゴーイング・アップ・ザ・カントリーといふ大好きな曲、確かウッドストックの映画の冒頭で流れる、いや、もしかしたら最初はクロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングのウッドストックだつたかな、どつちにしても、ロックばかり聞く馬鹿な中学生の始まりはビートルズぢやなくて、レッド・ツェッペリンとウッドストックだつたオレには強烈な印象のあの曲は、実はアル・ウィルソンつていふ病気で若くして死んでしまつたギターの人が歌つてたんだ、と漸く知つたのです。ずつと、もう始めて聞いたときからずつと、あのデブのボブ・ハイトだと思ひ込んでゐて、まへにiTunes Storeで買つた曲の声が違ふと書いたけど、さういふことだつた。たぶん、こつちがボブ・ハイトなんだ。もう何十年もさう思ひ込んでゐたから、ホントに魂消た。