2014-09-22

柔道はスポーツぢやないんで

アジア大会見てるとイライラする。審判にもイライラするし、組み手を嫌つてばかりゐる選手にもイラつく。正々堂々と柔をよく剛を制すのが柔道で、剣道もさうだけど、道なんだよ。スポーツぢやねえんだよ。極道といふ言葉もあるくらゐ、道を極めるものなんだ。

2014-09-16

彼岸花

あちこちに彼岸花が咲き始めてゐる。茎と花しかないその姿はちよつと気味が悪い。彼岸の頃に咲くといふのも。

2014-09-11

ジャズと蕎麦

けふは9.11なので、アメリカではいろいろあるんでせうが、こつちはこつち。
5月にキース・ジャレットのソロ・コンサートを見てきた(聞いてきた、といふべきだらうか)話はまだ書いてないけど、スリー・ドッグ・ナイトからモンキーズ、カーペンターズまで、懐かしい曲を繰り返し聞いてきて、ここへきて、どうしても聞きたいものがなくなつた。いまはMark StewartやRip Rig Panic、Pigbag(と偶然、もとThe Pop Group)、Jah Wobble & Keith Leveneをランダムに聞いてる。「歌」に飽きたのかもしれない、と自分では思つてゐるのだが。
ぢやあ、Amazonで新しいCDでも買はうかと思つてたら、けさキース・ジャレットの「ケルン・コンサート」のことが頭に浮かんだ。目が覚めたら、頭の中を流れてきた。レコードは持つてるし、カセットにもMDにも落としてあるけど、車で聞けないのでCD買ふかiTunesでダウンロードするか。やつぱりCDでほしいので注文したのだが、それで冒頭、キースのコンサートのことに触れたんだけど、実はキースの「生と死の幻想」といふバラの花のジャケットのアルバム(「の」が4つ続くのは最低だなあ)も候補に挙がつたのは、聞いたことがないし、概ね好評らしいので聞いてみるか、と思つてたからで、試聴しながらレビューを読んでたら、面白いのがあつた。
その人はキース・ジャレットやチック・コリア、ハービー・ハンコックが好きなのださうだ。オレもさうで、勿論、バド・パウエルやビル・エバンスも聞いたし、好きだけど、この三人はより身近に感じるんだよね。ウェザー・リポートが好きだし、要するにマイルス・デイビスで言へば「ビッチズ・ブリュー」以降のジャズに好きなのが多い。そんなにたくさん聞いてるワケぢやないけどさ。まへにhiko8さんに言つたけど、基本、ジャズ・トランペットは好きになれないんだけどね。
で、レビューの続き。その人が年配のジャズ・マニア(さうなんだ、ジャズつてマニアなんだよ、ファンとは呼べないよ、排他的だし、クラシック好きにも言へるけど、高級だと思つてるみたいだし、蘊蓄があるんだ、あれこれと、でロックなんか子ども騙しだと思つて軽く見てるし)の上司に、キースが好きだと言つたら、鼻で笑はれたのださうだ。判るねえ、さうなんだ、この人も言つてるけど、ジャズ・ピアノと言へば彼らにとつてはセロニアス・モンクやバド・パウエル、精々ビル・エバンスまでなんだよ。
勿体ないよなあ。
ニュー・シネマ以降に映画を見始めた人たちは可哀想だが気の毒だか本物の映画を知らないだかと宣つた小林信彦みたいだね。
で、これが蕎麦好きを彷彿とさせる。先づ蕎麦の香りを楽しんで、といふ儀式風の食べ方。そんなめんどくせえ食ひ方しなくちやならねえなら、蕎麦なんか食ひたくねえし、蕎麦が嫌ひになつちまふよ。
まあ蕎麦に限らず最近はうどんもラーメンもスパゲティも蘊蓄だらけになつて来たけどね。食ひ物なんて旨いか不味いかだけでたくさんだよ。