2015-12-31

大晦日だといふのに

眉毛を揃へようとしてゐて、うつかりトリマーのガード部分を外したまま作業を始めてしまつた。ずくに気づかなくて非道いことになつた。さう、お察しの通り、右側の眉毛がなくなつてしくまつた!一年の締め括りにあるまじき失態。なんてこつた、福笑ひぢやない、つての。これで正月を迎へるなんて悲惨だ。

2015-12-25

「なかはし」と読む

市民プラザのまへを通つて渡良瀬川を渡る橋のことをずつと「なかばし」と呼んでゐた。ところがけふ、織姫祈願に行く途中でふと袂の名称を見ると「なかはし」になつてゐた。さうなんだ、中橋は「なかはし」なんだ。知らなかつた。(因みにwikipediaで「足利市 中橋」を調べたら「なかばし」になつてる。どういふこと?)

2015-12-24

お勉強の続き

けふは休みなもんで、お勉強の続きをやつてます、といふより聞き直し。
「ビッチズ・ブリュー」はまあ、なんとか。ここんところいいなあ、といふのが見つかりましたので続けて折りをみて聞きませう。
これもまへに書いたかもしれないんだけど、実はマイルス・デイヴィス(以前はマイルス・デイビスと書いてましたが、wikipediaではデイヴィスなので踏襲します)は「オン・ザ・コーナー」つてのが一番面白い。あんまりトランペットを吹いてないみたいですが、スリルがあつて、良いですね。全体にやかましい曲が多いから顰蹙を買ふんぢやないでせうか。こんなのジャズぢやない、と。
序でにチャーリー・パーカーのベストみたいなのを落としたカセットを買物へ出たときにかけてみたら、なんと、恐らく生バンドのジャズを聞かせるライヴハウスなんかで演奏してるジャズつて、みーんなチャーリー・パーカーの模倣ぢやねえの?と思つてしまひました。だつたら、チャーリー・パーカー聞いてりやいいのに、とも。
更に序でに、hiko8さんも好きなジャコ・パストリアスのアルバムに「Donna Lee」つてありましたよね、あれはチャーリー・パーカーの曲だといふことになつてるさうですが、実はマイルス・デイヴィスの曲なんだ、つてwikipediaに出てました。ちよつと複雑な気分。
もひとつ序でに。マイルスの「イン・ア・サイレントウェイ」つていふアルバム。ピーター・バラカン氏が「人生観が変る」ほど素晴らしい、と言つたとかいふんで、以前買つて聞きました。ピーター・バラカン先生のご意見には共感するものもあつたので。ですが、全然詰まらない。ウェザー・リポートのはうが断然いい。どこがそんなにいいのか、修行のやうに聞くことがありますが、未だにピンと来ない。

2015-12-23

マイルス・デイヴィスのお勉強

まへに書いたことがあるんだけど(2014.09.11の記事「ジャズと蕎麦」)、マイルス・デイヴィスの話です。苦手なんだ、と。彼のトランペットが。
などと言ひながら、実は幼少の時分、トランペットがほしいと言つて親に渋々買つてもらひ、結局吹けなくてhiko8さんに譲つたといふ経緯があり、hiko8さんは吹けるやうになつて、ブラスバンドだかで吹いてゐたのでした。どうしてオレはトランペットがほしいなどと言つたのか。いまから思ひだしても全く思ひだせない。まさかマイルスのトランペットは聞いてない筈だし、日野皓正でも聞いたんでせうか。それでカッコいいと思つて、ぢや、オレも、の口だつたのか。
高校に入つてギター・マンドリン部に入つた理由は覚えてる。ずゐぶん昔、40年以上昔だけど覚えてる。ロック・バンドでギターを弾きたかつた、のですよ、無謀だなあ。結局、これもダメで、いまだに楽器をなに一つ扱へない有様。仕事でピアノを移動したりするくらゐですかね。あとキーボードからライン受けして拡声する程度。直接楽器はなに一つできないまま今日に至つてをりますが、話が逸れてますね。楽器を演奏できるやうになりたい、といふ密かな願望はありますが。
そもそもジャズは「難しい」といふ印象でした。クラシックは「古い」「退屈」でせうか。どれもロックみたいに単純ではない。でもいろんな音楽に興味があつたから聞いてみたかつた。それでマイルス・ディヴィスの「カインド・オブ・ブルー」を買つた。いろいろ調べてね、たぶん。これから聞いてみるかな、と。
ああ、面倒くさい。結論から行かう。
自分で言つといて、なんでマイルスのトランペットがダメなのか、もう一度トライしよう、お勉強しよう、理由を知りたい、つてんで「ビッチズ・ブリュー」をカセットで聞き始めたワケです、車の中で、ここ数日。
なんて言ふかなあ、エリック・ドリフィーの「アウト・トゥ・ランチ」の最初の曲(Hat And Beard)でトランペットが入るんだけど、これは全然苦にならない、面白いと感じるんだよね。巧拙はわかりません。楽器やりませんから。音として聞いてるだけですからね。フリー・ジャズが好きなんだよね、基本。オーネット・コールマンとか。それでかなあ、とも思ふんだけど。奔放さを感じない。なんかセオリーといふか、外せないルールを守つてるといふか、作つてる感じ、それがジャズ本来のものなんだ、と言はれると返す言葉もないんですがね。
で、もつと後に録音された「TUTU」と「Amandla」の入つたカセットがあるんで、それをちよつと聞いてみようと思ひます。

2015-12-13

キャンド・ヒートの、あの気の抜けたやうな歌声はボブ・ハイトぢやなかつたんだねえ

けふなにげにキャンド・ヒートのことをネットで調べることになつたのは、シングル・レコードを幾つかCDに落としたものがあつて、それがiTunesにあるんだけど、アートワークがない。それで一つ一つシングル・レコードのジャケットを探してゐるうちに、クリフ・リチャドのしあわせの朝とか、ゼーガーとエバンスの西暦2525年とか、マンゴ・ジェリーのイン・ザ・サマータイムとか、マイク・ネスミスとファースト・ナショナル・バンドのシルバー・ムーンとか、クリスティのイエロー・リバーとか、フライング・マシーンの急いでベイビーちゃんとか。もう懐かしくて涙が出さうになるやうな曲ばつかりで、さういへばキャンド・ヒートはアルバム持つてなかつたなあ、さういへば(と繰り返し)あの月面にアメリカの国旗を建てようとしてるジャケットのアルバムがあつて、ジャケットがほしいなあ、と思つたこともあつたなあ、とか、いろいろ思ひ出して、ネットで検索したワケです。そしたら、あの、ゴーイング・アップ・ザ・カントリーといふ大好きな曲、確かウッドストックの映画の冒頭で流れる、いや、もしかしたら最初はクロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングのウッドストックだつたかな、どつちにしても、ロックばかり聞く馬鹿な中学生の始まりはビートルズぢやなくて、レッド・ツェッペリンとウッドストックだつたオレには強烈な印象のあの曲は、実はアル・ウィルソンつていふ病気で若くして死んでしまつたギターの人が歌つてたんだ、と漸く知つたのです。ずつと、もう始めて聞いたときからずつと、あのデブのボブ・ハイトだと思ひ込んでゐて、まへにiTunes Storeで買つた曲の声が違ふと書いたけど、さういふことだつた。たぶん、こつちがボブ・ハイトなんだ。もう何十年もさう思ひ込んでゐたから、ホントに魂消た。

2015-12-05

御見舞に行つてきたこと

あまり気が進まないが、書きとめよう。
いまの仕事をするうへで、基本的なことを教へてくれた、一つか二つ年下の知人が倒れて入院してゐるといふ話は、以前書いた。見舞に行きたいが、なかなか行けない、とも。
先づ、本当にその病院に入院してゐるのか。病院のホームページでは、入院患者に関することは電話では教へない、と書いてある。なので、入院してゐるかどうかを直接病院に行つて聞かなくてはならない。これに日数を要した。フラつと行けないでせう、病院の受付に。しかもそこは救急病院だ。邪魔になつてはいけない。
いやあ、ホントは怖かつたんだよ。見たくないんだ、倒れて入院してゐるその人を。
けふ、いやここ数日、機会を見つけて行く決心をしてゐた。だつて、目と鼻の先にある病院だから。で、けふ時間が取れたし、決心も付いた。受付で入院してるかどうか聞くと調べてくれて入院してゐることを確認する。会ふことはできますか、と聞く。御見舞に伺つても、大丈夫ですか。直接、その階のナースセンターで聞いてください。面会時間内なので、そのままナースセンターへ。かういふ人が入院してゐるさうですが、はい、入院してます、面会は可能でせうか、こちらからどうぞ、いえ、あの、面会しても判りますか、ああ、見れば判ると思ひますが、話すことは出来ません、さうですか、それではまた後で。
と一旦戻つたけど、どうしてもけふぢゆうに面会したいと強く思ふやうになつて、もう一度、御見舞の熨斗袋を持つて行つた。
そつから先はいいや。行つたんです。で、面会しました。係の看護の人が付き添つてくれて、わたしのことがわかつたやうでした。始めは視線が泳いでゐたんですが、かう、しつかり目を開いて、声のするこつちを見ようとしてゐました。
今度は、仕事を教へて貰つたお礼を言はうと思ひます。