2017-12-31

糖質制限かぶれ、その②

糖質の量つてのは、炭水化物量から食物繊維を引いたものの量。だから炭水化物(ご飯や麺類)を減らすのが一番手つ取り早いんだけど、食物繊維も減るから面倒なんだ。
糖質は少ないのにカロリーは多い食品がある。例へばトンカツ。
豚肉は糖質が少ない。ロース肉100gで0.1g。バラ肉でもヒレ肉でも大した違ひはない。豚に限らず牛も鶏も少ない。部位で言ふとレバーが1.5〜2gとやや多めだが、他は部位による差は殆どない。これがソーセージになると、ずつと増えて6gくらゐになるのは添加物のせゐなんだけど、それはまた後で触れる。
ロースカツ100gのカロリーは凡そ346kcal。ま、だいたい350kcalくらゐだと思つてればいい。衣の内容や量で変はるから。
では糖質はどうか。0.1gだつたものが9.1g、約10gになる。殆どが衣に含まれる糖質だね。糖質だけを気にするなら、200gのロースカツには糖質は20gしかないので、ご飯一杯150g(少ないよね、満腹感は、ない)の糖質55gと比べると半分以下だ。いやいや、ロース肉だけを焼いて食べたら200gでも0.2gしかない。味付けにもよるけどトンカツの10gまでは行かないし、カロリーも低いだらう。
こんなことばかり考へるやうになつた。もう自分でウンザリする。基準を150gにして、なにを食べたか記録してるだけなんだけど、たまにカミさんにご飯の量を聞くことがあつて、最近ついにぶち切れられた。自分で勝手に好きなものを作つて食べろ、と。
要するに、なにを「よし」とするか、これがグラグラになる。病気になつて、自分てものがグラグラしてるのに輪を掛けて混乱して、混乱してることが苦になつて、それがストレスになつて、といふ悪循環。
旨いものを食べる、旨いと思ふものを食べる。それが一番いい。多少糖質が多くても、炊きたての白いご飯は旨い。できる範囲でいいんだ、といふのが纏めと言ふか結論(記録もけふで最後だあ)。
糖質制限食はいま流行りだからコンビニにも幾つか商品が並んでゐる。ローソンが種類は多いね。ブランパンつていふフスマを混ぜたパンを筆頭にパンが数種類あるし、サラダもある。糖質ゼロ麺なんてのもあるし、サラダチキンとか、興味ない人はまつたく気づかないでせうけど。この糖質制限商品、裏を見ると、実に多くの添加物の名前が書かれてゐる。糖質を抑へることで失はれる味はひを補ふのだらう。

2017-12-30

糖質制限かぶれ、その①

一気にPSAの数値が4桁ぎりぎりまで上がつて、これは尋常ではないと。骨にも転移してるし、自力でなんとかする方法は、といふワケで、10月半ばから、e-クリニックの冊子なども参考に糖質制限を始めて2箇月半。そのあひだに考へたことを纏める。
普通は糖質制限すると糖質制限ダイエットといふのがあるくらゐで、痩せる、と思つてゐたら、あんまり変らない。いや殆ど変らない。体重はちよつと減つたくらゐ(こないだ湯ららで入浴前に計つたら59kg、1〜2kg落ちた)だけど腹の肉はぶよぶよあるから残念ながら筋肉が減つたのだらう。
そこでつくづく感じたのは、この糖質制限といふ食事制限は、素人が気楽に始めるものぢやない、といふこと。
感想を纏めるまへに、先づ実際の数字を挙げよう。
男は一日どのくらゐの糖質を摂つてるかと言ふと、250〜300gなんださうだ。オレはいま一日150gを目安にしてゐるんだけど、100gを切ることは滅多にない。月の半分が100g〜150g未満、残りの半分が200g未満に収まつてゐる程度の糖質制限だ。ご飯や麺類などの炭水化物は一日一食、昼のみにしてゐるが、たまにはどうしても酒のツマミに焼きそばが食ひたい、とか、さういふときは無理をしないことにしてゐた。
でも、この糖質制限は緩い。オレの病気に効果が期待できるのは一日50g以下だ。つまり一日ご飯一杯食べたら(しかも150gでは摂り過ぎ)、一切の糖質を摂れない。それはもう始めるときに無理だと思つて、150gにしたけど、それでも糖質は実に多くの食品に含まれてゐて、これを厳しく制限するには、栄養士などの資格を持つか、持つてなくても栄養全体に関する知識がある、或は手近に本なり資料なりがある、さういふ条件がないと危険だ、と実感した。
なぜなら食品の栄養は糖質だけで考へればいいものではないいからだ。さう、カロリー、脂肪、そして食品添加物のことも無視できない。

2017-12-21

エンドレスな鼻歌

けふ久し振りに桐生の湯ららに行つた。ちやうどいま湯ららではお客様感謝デーといふのをやつてゐて、回数券が11枚綴で売つてゐるし、入浴料が500円だからだ。18日に行くつもりだつたが、時間がなくて行けないかつたので、けふ行つたのだ。
お目当ての回数券を購入し、風呂に入つた。最初に水素風呂に入つた。浴槽にはわたしのほかに二人ゐた。そのうちの一人が鼻歌を歌つてゐた。鼻歌を歌ふ、と書いたが、これは正しいい言ひ方なんだらうか。実際、鼻歌を歌ふ、とはをかしな言ひ方だ。しかし、ほかの言ひ方を知らないので、このままにする。
これまで何度も湯ららに来てゐるが、鼻歌を歌ふ人は始めてだつた。なんとなくイヤだなあ、と感じてゐた。けど、文句を言ふほどのものでもないので、聞き流してゐたのだが、曲名はまつたくわからないし、どうも同じフレーズを繰り返してゐるやうに聞こえる。そのことに気がついて、変な人だなあ、と思つた。エンドレスな鼻歌。これは変だよ、ほんとに。
サキの大好きな短篇に「話上手」つていふのがあつて、わたしは中村能三(なかむらよしみ、と読む)の訳(新潮文庫)が好き(と言ふのはほかにも岩波文庫の川田智雄訳、いまは廃刊になつてゐるサンリオSF文庫の中西秀男訳も持つてゐるし、読めもしないのに原書までも持つてゐる)なのだが、その始めのはうで、女の子が「マンダレイへの道で」の冒頭しか知らないのにそれを繰り返し歌つてゐる、と書いてあるのを思ひ出してしまつたのだつた。まさにそんな感じだつた。

2017-12-20

涙あふれて

おんなじタイトルで浜田省吾とM-Bandにある。
こつちが同じかどうかは知らないし、どうでもいいので調べるのが面倒だ。
As Tears Go By=涙あふれて、はローリング・ストーンズの曲でマリアンヌ・フェイスフルが歌った曲だといふのがオレら70年代青春組ジジイの常識だ。
曲名がいいよね。涙あふれて。
泣きたい気持ち(Had To Cry Today)これはブラインド・フェイス。
泣くことはないよ(You Don't Have To Cry)これはクロスビー、スティルス&ナッシュ。
くよくよするなよ(Don't Think Twice ,It's Allrigit)これはボブ・ディラン。
みーんな好きな曲名。
年とともに泣きが入るなあ。
As Time Goes Byはカサブランカの中で流れる曲。ハンフリー・ボガードとイングリッド・バーグマンだ。昨日はどこにゐたの、そんな昔のことは覚えてないよ、明日はどうするの、そんな先のことはわからない。そんな会話があつた、と思ふ。
As The Years Go Byつてマシュマカーンつていふバンドの曲で、……懐かしいなあ

2017-12-14

趣味を持ちたい、といふ話

言葉の意味としては、仕事や職業でなく、個人の楽しみを趣味と呼ぶのだらうから、さういふ意味では、本を読んだり、映画を見たり、と言つてもこれは専らレンタルDVDだけど、美術展に行つたり、ライブを見に行つたりするのが趣味だと言へなくもない。ウォーキングだつて、いまは滅多に走らないけど、ジョギングだつて、このブログだつて趣味と呼べるかもしれない。でもさあ、趣味つてのは、もつと打ち込む姿勢といふか、熱意といふか、さういふものがないとダメなんぢやないか。それで例へば趣味に関はつてるあひだはついつい寝食を忘れるとか、満足感かある、達成感があるとか。
さういふものが自分にはない、自分は持つてないなあ、といふことなんで、それはライブを見てくれば満足感はある、去年のムーンライダーズも、そのまへのキース・ジャレットも。ライブを見て来るつてのは趣味かね。こないだ読み終へたフロストも面白かつたし、いま読んでるhiko8さんお勧めの藤沢周平、用心棒日月抄も面白いし、満足感はある、読み終はれば達成感みたいなものもある。けれども、なんか違ふんだなあ。まはりの人たちが言ふ趣味とは。
写真が趣味で、と言ふ人は、ライカとか、ライカでなくてもキャノンでもニコンでもいいけど、機種や機能にも矢鱈詳しくて、よりいいカメラがほしいとか、あちこち写真を撮りに行くとか。映画が趣味だつて言ふ人はきつとレンタルDVDなんかぢや満足できなくて映画館で見るだらう。そんで監督や俳優さんにも詳しいだらう。ミステリが好きだつて言ふ人も、きつといろんなことを知つてる、作家名や作品名も。
さうさう、マニアだ。熱中してる感がある。さういふ熱中感がほしい、といふこと。で、さういふ熱中できる趣味がほしいんだよねえ。なら、いまやつてることの中で何かに熱中すればいい、と言はれれば、まあ返す言葉もないんだけど。
逆に言ふと、自分には職業と呼べるものがないんぢやないか。これがオレの仕事だ、本業だ、職業だ、と言へるもの。舞台の仕事はしてるけど、それで金を貰つてれば仕事と呼ぶしかないけど。
なんでもさうなんだけど、没頭する、といふ経験がない。これは淋しいことだ。

2017-12-04

趣味がない、つて話はまへにもしたかなあ

以前(最近のことで、一箇月くらゐまへ)、人から「趣味はなにか、」と聞かれたけど、浮かばなかつた。なので、とくにないんです、と答へたのだつたが、本当にオレは趣味がないなあ、と改めて思つた。
確かに、本は読むね。本は読むけど、趣味は読書、とは言はない。読書つてのは、本を読むつてことと同じなんだらうか。活字中毒ぢやないかと思ふこともあるくらゐ好きなことだけど、趣味として挙げられない。ミステリが好きだ、つてのも趣味ぢやあないよね、オレにとつては。
音楽を聞くこと。いまもこれを打ちながらiTunesで曲を流してるし、音楽、といふ、これもなんだか畏まつた感じでピンと来ないけど、音楽を聞くことは聞くし、いつも気に入つた音楽が流れてたら気持ちいいと思ふ。けど、音楽を聴くのは趣味かねえ。CD集めたりもするけど、これは蒐集癖、かぶれ易いだけのことだ。かぶれるのと趣味は違ふはなあ。
展覧会なんかに行くのも、こないだ佐藤晃一展を見に行つたし、美術には興味はあるけど、興味があるからつて、それが趣味とは違ふんぢやね。
落語も好きで聞くし、昔は自分でも下手糞な噺を喋つたこともある、けど趣味にしてるワケぢやない。
映画を、レンタルDVDを見ることだつて、ウォーキングだつて、誰でも普通にやつてることを趣味とは呼ばないんぢやないか。
かう、写真が趣味とか、SLが趣味とか、さういふ人がゐるけど、オレにはさういふものがない。もちろん、このブログだつて、趣味ぢやない。

下記の記事に関して謹んでお詫びをし、

五目ラーメンをめぐる下記の話は、書き上げるのに時間がかかりすぎ散漫で詰まらない記事になつてしまひましたね。よく意味がわからん、といふお叱りも当然あるでせう。新前橋駅での一時間待ちとか、これで五目かといふラーメンの具材で、クスクスくらゐには笑つてもらへるかな、と思つてゐたのですが、長いだけで全然可笑しくない、外れでした。謹んでお詫びします。(かういふことを書くと、ぢやあ、お前は、他の記事は面白いと自信があるんだな、と言はれてしまふかもしれませんが、全くそんな積もりはありませんので。)