傘がない

岩鼻の群馬県立近代美術館に行つて「ベラルド・コレクション　流行するポップ・アート展」を見て来た。車で一時間半くらゐで着いてしまふのだ。去年の四月に館林の近代美術館で「20世紀範が芸術の精華」つていふのを見たんだけど、その中にアンディ・ウォーホルは勿論だけど、ホックニーもあつたし、ラウシェンバーグの大きなシルクスクリーン（?）があつて、これがよかつた。
だから、ポップ・アートつてことなら又ラウシェンバーグの作品があるかな（チラシには名前が出てないけど）、と思つて行つたけどなかつた。ホックニーは、あつた。一枚だけ。ホックニーはいつもホックネイと呼んでるのでさうする。ホックネイはむかーし、ホックネイ展がやつぱり近代美術館であつたのを見てからすつかり気に入つてしまつたのだ。館林で見たホックネイもよかつたなあ。
で、けふ見た展覧会はいきなり入り口にマルセル・デュシャンだから、まいつた。瓶掛け。ローゼンクィストとか有名どころがあつて、アンディ・ウォーホルのジュディ・ガーランド。これは大阪へフェルメールを見に行つた時、阪急（?）デパートで偶然やつてたウォーホル展にもあつたと思ふ。それとブリロの箱もあつた。大きな作品が多いから展示室３つだと、ゆつくり見たつもりだつたけど、一時間くらゐで見終はつてしまふのだ。そのまま常設展示の部屋へ移動して、デュフィがあつた!のに驚いた。いいなア、デュフィ。モネの睡蓮もあつたけど、やつぱどうしても絵の具が汚く見えちやふんだよなあ。
といふことで、それからまた一時間半運転して、娘のお迎え（朝も送つてから出掛けたんだけど、もう直ぐ小学校だから、かういふ送り迎えもなくなるわけだ）にも間に合ひましたが、……さうさう、見終はつて階段を下りながら窺ふと「外は雨」。ガーン、傘ねえよ。少し小降りになるまでとショップを見てたけど、ダメさうなのでPOP ARTつていふ携帯ストラップ買つたら、レジ打ちで応対してくれたSTAFFの方が貸し出し用の傘がある、つて貸してくれました。花柄の「犬を連れた奥さん」向きのでしたが、助かつた。後で宅配かなにかで送ります。夏頃まで、行く機会ないだらうし、……。

たぶん「Stop Me」のあれは

「Sweet And Tender Hooligan」だよ。田島君に借りてたんだけど、すげえ気に入つてた曲があつたわけだ。でも曲名が覚えられなくて、リリース順に集めだしてから、それぞれ気に入つた曲に出会ふたびに「この曲だつたかなあ」つて思ひ出さうとして、なかなか上手く行かなかつた。そんな気もするし、違ふやうな気もするし、で、例へば「What Defference……」かなあ、とか、「Some Girls……」かな、とか思つてたけど、違ふ。これだ。絶対。
これはThe Libertinesのシングル集めたCDと一緒に買つたんだけど、それにしても「Don't Look Back Into The Sun」は外せないね。The Libertinesのベストぢやねえか、と言ひ切つてしまはう。2枚目のアルバムはまだ聞いてないから決め付けちや悪いんだけど、後半でかう、かき鳴らして繰り返し繰り返し刻んでくギターと、コーラスが、堪らなくいい。悲しいんだよ。粗雑な乱暴者の癖にセンチメンタルな、……。これとthe smithsの「Sweet And Tender Hooligan」の2曲が、毎日毎日頭の中を流れてる。
ケイト・ブランシェットのことばつかりで先に進めないから、サム・ライミはこの次に回さう。

The LibertinesのDon't Look Back into The sunは、いいよ

この曲はアルバムに入つてなくて、デビュー盤「Up The Bracket」にも入つてないと思ふ。1stはどうにもピストルズ、ダムド、クラッシュを思ひ浮かべちまふ曲が多くて、それはそれで好きなんだけど、物足りないと言ふのか、Libertinesぢやなきや聞けない音、つてのが今一つ見付からなかつたけど、５曲入りのマキシシングルとかいふ、このCD「I Get Along」で始めて聞いた「Don't Look Back into The sun」は、いいよ。すごく、いい。
このCDをなぜ買つたのかといふと、どつかでLibertinesが引つ掛かつてた。で、Amazonをいろいろ探してゐて見つけたわけだ。HPのはうにも書いたけど、「どこの馬の骨だか解らない」Libertinesは結構骨があるみたいだ。今は活動停止だとしいふ話もAmazonの「レビュー」（実はオレも幾つか書いてて、「参考になりました」は６件くらゐかな、まあ、そんなことはいいんだけど）で知つた。デビューして直ぐに活動停止なんてところがセックス・ピストルズを思はせるけど、やつぱU2以降の世代なんだな、U2を聞いたことがある世代だな、とは感じた。。このCDの裏は女の子のお尻の写真で、それで思ひ出したのもをかしなものだが、「ザ・ギフト」のケイト・ブランシェットで、彼女が凄いのは、と言ふか、サム・ライミが好きなのは、ケイト・ブランシェットが転ぶわけです、自宅で。あのスピードとマトリクスのキアヌ・リーブス（役に合わないとか、いろいろ言はれてるみたいです、映画関係のサイトでは。でも、確かに誰でもいいやうな気がする）が脅しに来た後だかに、慌てて追ふやうに玄関に向かふ途中で転ぶ。その時、スカートがまくれてパンツが見える。このシーンがいい。いい、といふのはパンツが見えるからぢやなくて、このシーンで、かう、彼女が必死に子どもを守らうとしてる、つてのが伝はる、と言ふか、特殊な能力を持つた、といふ設定の中で、それでも日常生活ではそのせゐでイヤな思ひもしてるといふ、その辺りが「さうかもしんないな」と納得される、といふシーンだな、と。パンツ見えなかつたら、きつとただの怪しい超能力者だね。……この後書いてたら、途中で消えちやつたんだよね。たぶんクリックの失敗で。なんか、いろいろ中途半端なんで、今度じつくり。
兎に角、Don't Look Back into The sunは、いい。

ザ･ギフトとシンプル・プランのこと

途中になつてたビデオのことを忘れないうちに書いておかう。「ザ･ギフト」は返却日の朝みたんで、音を絞つてたせゐか、それほど怖い印象はなく、時々、びつくりする映像が出てくるけど面白かつた。主演のケイト・ブランシェットはいい。

no dice つていふ

badfingerのアルバムがほしくてamazon.comのはうに注文した。一緒にthe knackの get the knackも。一箇月は掛からなかつたけど、日本のアマゾン（co.jp）みたいに1,500円以上は送料無料つていふわけには行かなくて700円くらゐ掛かる。まあ国内ぢやあないからね、「.com」のはうは。なんでbadfingerが聞きたかつたか。badfingerはこの次の「ass」とかいふロバと大きな人参の絵のを持つてて（売つちやひました）あんまり印象がない。悪い印象もないけど、よく聞いたなア、といふほどではない。当時、実はこの「no dice」がほしかつた。優先順位で他のを買ふことが多かつたけど、「いづれ」の口だつた。漸く買ふことが出来ました。これには、あの「without you」が入つてるんだよ。ニルソン、……好きな映画の一つ、あの「真夜中のカーボーイ」で流れる「うはさの男」？つて言ふのか、曲名は今詳らかに出来ないが、♪everybody talking at youつていふ曲で知られてる？ニルソン（もう死んぢやつたんだよなあ、ミスターボジャングルズも歌つてた、これはニッティー・グリッティー・ダート・バンドが原曲で、でもこれもamazonで検索すると絶版）が歌つてヒットした曲で、さう、本歌はbadfingerなんだいね。そりやあ、もう、かう言つては失礼だけど、ニルソンのはうが泣かせる。と、この「no dice」には「no matter what」つてbadfingerで一番売れたんぢやないかといふ曲も入つてる。でもね、レコードん時もさうだつたけど、appleなのね。あの、ビートルズのレコード会社。だからCDにもあの林檎があるし、badfingerはビートルズ風だなあ、やつぱ。それで、knackだけど、これも奇しくもこの次のを持つてて、こつちには「my sharona」が入つてるから、「いつか」だつたわけ。ぢや、かういふのを「いつか」にして当時はなにを聞いてたか。badfingerの頃はled zeppelinかなあ、メインは。knackの頃はdavid bowieとかroxy musicだつた、……いや、もうパンクだな、コステロが'78に来日してるから。そんで「ギフト」の後で「シンプル・プランも見たんだけど、そのことは後で。

この機会にスパイダーマン以前のサム・ライミの映画を見て置かうか

GEOでビデオ・レンタルを始めたといふ話は前にしてると思ふが、期限があるのかどうか、いまのところ100円で、新作もものによつては一週間レンタルが出来て、その中に「スパイダーマン2」があり、借りるかどうかで行くたびに迷ひ、結局は「また今度な」と自分にだか「スパイダーマン」にだか言つて他の、子ども用のを一つと文真堂には置いてないだらうと思はれるのを借りて来るわけだが、確かジョエル・コーエンの映画によく出て来る役者さんの名前をインターネットで検索してた時に、序でに全作品の一覧をダウンロードし、さうだ、サム・ライミも調べて置かう、と一緒に落とし、見たけど忘れた作品は除いて見たことないのを控へて置いた中の、ちやうど「スパイダーマン」を撮る前に作つた「ザ・ギフト」つてのを見てなかつたから「トムとジェリー劇場版」と一緒に借りて来て見たんだけど、この主演のケイト・ブランシェットつていいなあ。内容はまア、特殊な能力を持つた女の人が地元で起こつた殺人事件を解決する話で、……ちよつと手が冷たいから、ここで一旦切らう。キーボード打つてらんない。