2011-04-28

節電の連呼は、戦時中の欲しがりません勝つまでは、と同じ

或は、贅沢は敵だ、と同じだ。
節電の効果は、オレたち自身には目に見えない。計画停電のときも、さうだつた。目に見えてどのくらゐの効果があるのか知ることが出来れば、目標がある。が、凡て東電の発表をマスコミが無責任にそのまま垂れ流してる情報を鵜呑みにするしか手立てがない状態で、ただ節電しろと国やマスコミが言ひ続けるのは、このまへの負けた戦争のあひだに国民が置かれた状況とよく似てる。東電からの情報は大本営発表であり、マスコミは戦時中の新聞ラジオそのままだ。戦争で多くの死者を出し、原爆の被害を受けた唯一の国民だと言ふのに、また戦時中と同じことを繰り返してゐる。
あるときヨーロッパではフランスが一番原発を保有してゐるといふ記事を見た。その後で、ドイツには原発が少ないといふ記事を見た。数日後、ドイツはフランスから電気を買つてゐるといふ記事を見た。
風評被害も、もとは政府が発表する報道を更に輪を掛けて配慮が足りないマスコミが排泄する無責任な記事が元になつてゐるのに、それを今度は風評被害が酷いと新聞の一面に出る。鉄面皮と言ふか、厚顔無恥と言ふか。
広瀬さんも、どこの原発が一番危ないか、なんて週刊誌で発言してちやダメでせう。不安を煽るだけだ。

2011-04-27

電気の使用量を減らすために

ひたすらお願ひしてるけど、彼ら(東電を始めとする元親方日の丸と言はれたNTTや国会議員たち)にとつて頭を下げてお願ひする、お詫びするなんて行為は日常茶飯事であつて、挨拶代りだ。反省する、感謝するといふ気持ちは、この際敢へてゼロだと言ひ切つてしまはう。オレたちがお客様だなんていふ認識はない。
だつたら、きつぱりとお金で解決すればいいでせう。電力法でオレたちに施設に掛かる費用を負担させて来たワケだから、いつそ一箇月間の電気使用量が何KWh以下の利用者には10%割引するとか、一律1万円のキャッシュバックをするとか、制限したつて、お願ひしたつて、その効果がどのくらゐか判らないんだから。

2011-04-05

被災地に気遣ひさせない程度の自粛

過剰反応は、まるで花粉症並みだ。
花見は自粛ださうだが、花見はどのくらゐ電力消費に関係するのだらうか。
プロ野球開幕で鼻息の荒い読売新聞の代表者は、この時節柄にもかかはらず開幕が遅れることに不満があるやうだ。弁へることは美徳だと教えられた。親からだつたか学校だつたか、地域の人々だつたか忘れてしまつたが。弁へることができない老人があちこちにゐることが不快きはまりない。
その読売新聞を含めたマスコミが諸悪の根源、温床だね。テレビをたまに点けても見てゐられない。無神経で、礼儀知らずで不愉快な取材と映像ばかりだ。
ジャリの「事故とカメラマン」を思ひ出せ。
写真を撮るよりも、助けることを選んだカメラマンが乗り合はせてゐたから事故の貴重な写真がなかつた、カメラマンではなく普通の人間がゐただけだつた、とジャリが言ふとほり。
いま現地に取材陣はどれくらゐ行つてるのでせう。その人たちは取材だけしてるのでせうか。私たちには報道の義務があるなんてことを言つてるんでせうか。目のまへの瓦礫の除去は凡て自衛隊や地元の人々やボランティアにお任せですか。疚しくないのでせうか、恥づかしくないのでせうか。報道は二の次ではありませんか。人間として、先づやるべきことがあるでせう、目のまへで見たら。ガソリンや電力・電池や食料は、あなた方の分をほかへまはしたはうがいい状況ではありませんか。肩身が狭くないですか。
まあ、もしさういふ人たちだつたら、オレたちは現地の映像なんて見られないでせうね。でも、いや寧ろそれでもいい、とオレは思ふ。助けてゐたので放送できる映像はありません、とテロップが出たはうが。