液体石鹸は勿体ないよ

固形石鹸を使つてたけど最後の最後まで使ひ切つたので、ポンプ式で除菌タイプの液体石鹸を洗面台に用意した。手洗励行なので使ふたびに思ふのは軽く押しても一回の量が多いといふことだね。大袈裟に言へば両手両足、いや上半身くらゐ洗へる量だと思ふ。で、あんまりケチケチ押してると出口のところに塊が出来てしまふんだ。勿体ないなあ、石鹸なんてたくさん使つたからつて綺麗になるとは限らないんだからさあ。ものを売りたい、たくさん売りたいのは商売だから当然だけど、小賢しさを感じるよ。やつぱ石鹸でせう。

検査の結果

白血球数は4300/μlで下限値3300/μlを超えた。でもヘモグロビンは下限値13.7g/dLより低い12.4g/dLなので貧血気味といふことなのかな？実は赤血球数も下限値より低いんだけど、なにも言はないから気にしなくてもいいのでせう、きりがない。
これで大抵のところへ行ける。生ものも食べられる。ちよつとまへにうつかり買つてしまつたけど飲めないてゐたストレートリンゴジュースが飲める。

コロコロやつてたら、また洗面台に頭をぶつけた

これで三度目だ。髪の毛ないから痛いし、モロに怪我するよなあ。大して残つてないのに抜けるから、ついついコロコロで取らうとして、ぶつける。
そしてきのふiTunesが遂にやつてくれた。こつちには理由もわからないのに、なにかで復旧できないとかいふ表示が出て、勝手に或る時点のデータだかの状態で復旧します、などと言つて復旧しちやつた。お陰で収録曲数は半分以下になり、「ミュージック」ホルダーのデータのはうを見ると残つてたから、それをiTunesのアイコンに重ねて元に戻したら、今度は2曲づつのアルバムが数十枚出来てしまつて、それを一曲づつ削除して、といふ無駄な時間を費やしてしまつた。
そして、とつぜんだけど、中西夏之さんが亡くなつた。高松次郎とか赤瀬川原平と一緒の時期に仕事してた人だ。確か大宮の埼玉美術館に作品があつたと思ふけど、はつきりしない。

きのふは午後から熱つぼくて

ずつと横になつてゐた。熱も37.5℃。そんなに高くはなかつたが、夜中に汗をかいて着替へたから、けふは天気がよくて洗濯日和で助かつた。

白血球数を増やす注射をしてからが一番きついかもしれない。それまでは疲れ易いとか、だるいとか、そんなものだ。まあそのあひだに白血球は減少して行くんだけど実感はない。

注射して、かう体が必死に元に戻らうとする、そのあひだが辛い。苦しい。

でも、もうけふはだいぶ落ち着いてる。天気も好いので、のんびり散歩でもするかな。太陽光に当たることは骨にいいさうだから（藤野邦夫著「前立腺ガン」P302「骨の健康をまもるには、太陽光にあたることと定期的な運動が重要になり」）。

やつと痛みがひいた

きのふの注射は入院中も受けたことがある白血球数を増やすもので、骨髄抑制といふ抗癌剤の副作用で減少する白血球数、とくにオレの場合は極端に減少する好中球数を増やすため、骨髄で必死に白血球を作るので、体は熱つぽくなるし、骨や節節が痛む。ゆふべ8時頃から熱つぽくなり、一晩中骨盤を中心に痛みがあつた。どのくらゐの痛みかと言ふと、さうだなあ、強引に腰を中心に二つに折らうとしてゐる感じ。腰から半分になつちやふんぢやないかと、そのはうがいつそ楽だといふ痛み。それでも眠くなるのが不思議だけど、すぐ痛くて目が覚める。それがついさつき漸く収まつた。ほぼ12時間。まあよく言はれるけど、出産の痛みなんて、きつとこんなもんぢやないんだらうなあ。

さうさう副作用で口内炎になる人もゐるさうだけど、オレは運良くそれはなく、ハゲちやつたこと、骨髄抑制、倦怠感、疲れ易さくらゐで済んでるけど、味覚がをかしくなるんだよね。味がしない。甘さはわかるんだけど、投与して3、4日するとだんだん味覚がなくなる。ビールなんてただ苦いだけ。ミネラル・ウォーターも味がしない。不味かつた。

一昨日くらゐから味覚が少しづつ戻つてる。

その後

投与後、2日目の14日、ハローワークで9月の入院中の手当について手続きをする。これで失業保険は全額貰つたことになる。といふことは、もう収入がない、といふことだ。

翌日は高崎で明大マンドリンの現場があるのでゆふがた渋川へ。8時入りで仕込み。午後からはだるくて仕事にならず。

きのふ、20日に血液検査があつて案の定好中球数は300/μl。入院するかどうするか。入院したくない。注射して明日また検査して、それで決めませう、といふことになつて、けふ、入院の用意をして病院へ。結果は400/μl。白血球数は2,800/μl。上昇してるといふことで、入院は回避。24日にもう一度検査。外出は要注意、人混みは避けるやうに、と念を押される。

ところで抗癌剤の経過だが、12日の結果ではPSAは上昇してゐた。つまり、2回の投与でも効果が見られないといふことだ。つまり、抗癌剤が効かないといふことだ。つまり、打つ手がないといふことだ。

しかし、もう一度、受けることにした。3回目で効果が出るといふ例もある、といふ担当医師の言葉を信じて。

ダメならもう治療はしないよ。死を待つだけだ。

二回目の投与、つづき

血液検査の結果は白血球数4,700/μl。下限が3,700/μlだから、少ないね。オレの場合、好中球数は45%程度だといふから、2,100/μlか。

点滴開始して、１時間くらゐしたら、尿意が。だから左腕にすればよかつたんだよ。出し入れも楽でせう、さういふ風にジーパンのファスナーはできてる。
戻つて、テレビを見ようかと思ひ、リモコンを取つたが、手が滑つて落としてしまふ。だから左腕にすればよかつたんだよ。
入院中にいつも見てゐたテレビ東京の「昼めし旅」を見る。番組が終る頃には点滴も終るだらう、と思つて。
ほぼ番組終了で生理食塩水に移る。
凡て終了し会計を済ませて自宅へ。
点滴のあひだ昼飯はなんにしようかと考へてゐて、インスタントの焼きそばの買置の中に「明星 銀座デリー監修 カシミールカレー焼きそば」があつて、それにしようと思つてゐたのだ。
腹が減つてゐたから、ご飯も少し食べたいな、オカズはなんにするか。卵でせう、聞くまでもない目玉焼き。なら、高崎ハムの厚切りベーコンが残つてるから、ベーコン・エッグだ。
お湯を沸かしながらベーコン・エッグ（卵は二つ）を作り、沸いたお湯を焼きそばに入れようとして、カバーのフィルムを見ると「大盛り」と書いてある。え、大盛り買つたのか、オレは。いやあ、一種類しかなかつたぞ。と思ひつつ、既にお湯を注いでゐるから後戻りはできない。
「明星 銀座デリー監修 カシミールカレー焼きそば」は辛くて旨かつたけど、結構な量があつた。ご飯とベーコン・エッグが余計だつた。
そのせゐで夜は余り食べられなかつた。発泡酒350mlと水割り2杯飲む。抗癌剤の点滴した日に酒飲むんだ、といふ家人の視線をやや感じだ。タバコも一本吸つたけど、動悸が早くなつたので途中で消した。
布団に入つても、なかなか寝付けなくて、これぢやあ入院中と一緒だなあ。
夜中に何度も起きて、下痢はするし、けふは寝不足。

二回目の投与

朝起きて体温を計り、36.6℃。血圧を計る、159/107/69。最初高めだつたので、深呼吸だのしながら、30分くらゐ掛かつた。8時半に家を出て、9時10分まへに着いた。その時点で既に採血の順番待ち約30人。尿検査もあると勝手に思つてゐたが、けふはないらしい。折角、我慢して来たのに。

それでも9時半過ぎには採血完了。ここでミス。採血した側の腕は点滴では使はない、といふ話を聞いてゐて、いつも右腕で採血してたから、けふは左で、なんて言つてしまつたのだ。利き腕を出すのが自然だよね、だから右から採血してたんだけど、よおく考へたら、2時間以上も点滴するワケで、そのあひだ利き腕が使へないのだ。入院したとき左腕に点滴したのは昼飯の時間に掛かつてしまふから、食べられるやうにといふ配慮だつたのだ。自分で自分に配慮ができないなんて情けない、だれが助けてくれるんだ。

待つてるあひだにハロー・ワークへ提出する診断書を預かる。だいたい2週間といふ話だつたが、4日遅れ。連休があつたからなあ。

10時をちよつとまはつて診察。担当の先生はけふはオペとのこと。退院後の状態についての聞き取りと採血の結果説明、問題なし。今後のことを聞く。4週サイクルが基本だが、仕事等の都合で変更するときは前倒しではなく先送りになるとのこと。12月のムーンライダーズがあるし、仕事のこともあるし。ダリ展だつて行きたいし。

少し待たされ、書類を持つて理学療法室へ。

流れは入院中と一緒。最初に15分で吐き気止め。それから2時間掛けてドセタキセル。最後は水といふ風に「ただいま入院中」に書いたと思ふけど、実は「生理食塩水」でした。

ドセタキセル開始が10時50分。13時をまはるなあ、腹減るなあ。

返事くらゐしてよ（恋のT.P.O.）

けふ渋川で散歩しててタバコを買はうと思つた。

いつもセブンイレブンなので、たまには別の店で買はうと思つて、帰り道にあるミニストップに寄つた。アメスピがあるのを確認してレジに行く。レジは２箇所あつた。入つて直ぐのレジに立つたけど、奥のレジにゐる店員は気づかない。仕方なく、すみません、タバコ下さい、と言ふと、こつちのレジに来た。でも無言。いらつしやいませ、もない。なんだ、この店、と思つたけど我慢してタバコの銘柄を伝へる。店員はタバコを取つて、これですか、と確認し、値段を言ふ。

あのさあ、まづ、客のまへに立つたら、いらつしやいませ、くらゐ言へよ。

それよりもさあ、客が声を掛けたら返事くらゐしろよ。最低だなあ。

因みにミニストップ渋川四ツ角店でした。