2018-06-25

お待たせしました

よく行くスーパー銭湯へ。お客さま感謝祭の最中でしかも日曜日、混雑覚悟で出かけた。駐車場はそれほどでもなくて、もちろん不断よりは多いけど、空いてた。停めて入口に向かふ。入口の自動ドアのところで避暑地風の鍔の広い帽子を被り黒をベースに赤、白、黄色のラインが入つた長袖のブラウス姿の小母さんがドアの周辺をウロウロしたり左の隅にある傘立てやベンチの辺りまで、なにか探し物をしてゐるやうだつた。オレが自動ドアを入るまへに中へ入つて行つたのだが、小母さんはそのとき財布を手にしてゐたから、小銭でも落としたのだらうかと見当をつけた。サンダルを預けて受付へ。もちろん今回も「3」の倍数、663番。受付には二人の係員がゐて、同時に二人受付ができるやうになつてゐる。オレのまへにはさつきの派手な小母さんが、どつちつかずの立ち位置で、つまり右へ行くのか左へ行くのか、つまり右でも左でも早いはうへ行くといふ立ち位置で待つてゐる。仕方ないからその後ろに立つ。右が空いて、小母さんはそのまま右へ。左はオレの後ろにゐた人がスッとまはつたので、右へ行くしかない。小母さんは下駄箱の鍵を渡し、お金を払ひ、感謝祭なので500円、プレートの付いた腕輪のやうなものを渡され、なのに、なかなか小母さんはオレのまへから動かない。隣が二組入れ替はつた頃、漸く大事さうに財布を抱へて浴場のはうへ。さて、オレの番。受付の人が「お待たせしました」と言つた途端、思はず噴き出しさうになつた。ホントに待たされましたから。