またまた「ロックは終はつた」などと言ふ輩が、

新聞広告を目にしても一度も読みたいと思つたことがないし、勿論本屋で見掛けても（不思議と見掛けたことがない）けして手にすることもない雑誌に「AERA」つてのがあつて、これは仕方なく購読してる（契約しちやつたし、配達のオジさんも悪い人ぢやないし、どうでもいい）朝日新聞の三面記事の辺りにいつも広告が載るんだけど、今月号の表紙がどつかのIT関連企業の経営者で「へーえ」と意味もなく感心し、めくらうとしたら広告の左隣に「AERAinROCK」といふタイトルが目に入つたわけだ。
「再びの、ロック。」「うーん、どういふ意味だい、こりや？」それは兎も角、ツェッペリンの記事がメインで出てるらしい。クィーンがどうしたとかいふ記事も大きな扱ひらしく、北海道のジャガイモのことではないに決まつてるから、あのクィーンで、そこは読まなきやいいわけだから、780円なら買つてみるかな、といふわけで買つて読んだところが、またしても「ロックは終はつた」発言に出くはしたのだ。以前にもさういふ記事を見て（確かビートルズが解散してロックが終はつた、とかいふ不愉快極まりないものだつた！）ホームページに書いたことがあるけれど、どうしてかういふ発言をする輩がゐるんだらう。あんたにとつての、あんたが聞いてた頃のロックは終はるだらうさ、どんどんトシ取つてジジイになるわけだから、ロックなんて縁遠くなるだらうさ、ほかのことに時間を取られるから、毎日毎日おんなじアルバムを、気に入つた曲を繰り返し聞くなんてことは出来なくなるさ。だからつて、それでロックが終はつたかのやうな発言は止めろ！あんたの感傷を押し付けるな！あんたが面白味を見つけられない、感じられないバンド、グループばかりだからつて、あんたのお気に入りのバンド以降はペケだみたいなことを言つたりするのは本物のジジイ頭だね。付いて行けないだけだらうが。昔はよかつた、ですかい？
そりやア思ひ入れ一杯あるよ、オレだつて、ツェッペリンには。来日公演見られなかつたし。でもねえ、ツェッペリンが解散したらロックが終はる、オレにとつてのロックが終はる、さういふ思考回路をオレは持たない。自分にとつてロックは或る日の或る時点から始まつたものだといふ見方、捉へ方が出来ない。初めて聞いた時の「Good Times Bad Times」がどんなにぶつたまげる音だつたとしても、その時点からオレにとつてのロックが始まつたといふ見方が出来ないんだよね。既にあつたものなんだ、ロックは。それが巡り合はせでオレとぶつかつた、と言ふか、徐々に徐々に接近して、いつのまにか同化した、オレの中にロックが流れ始めた、さういふ感じだね（気取つてるかな？）。つまり、始まつたものぢやないから、終はることはない、といふことが言ひたいんだけどなア……。まあ、運命の赤い糸で結ばれてゐたわけだよ。

costelloつて（いまは無き MOTTO より転載）

初来日('78)は渋谷のパルコ劇場でライヴがあつたんだけど、その時オレは生まれて初めて外タレの生演奏を見たのでした。衝撃だつたのは、なんと言つても音。ちやうど右のステージSPの前だつたし、イスが振動で揺れたし、本物だし、確か前座がシーナ＆ロケットで鮎川さんも乗りまくりだし、翌日、銀座の駅前でゲリラ・ライヴをやつて警察沙汰になつたといふ噂があつたけど、感激してデビュー盤(LP)を買つて帰り毎日毎日聞いてました。特に１曲目の Welcome to the Working Week が短い曲なんだけど大好きで、それから確か　Miracle man に繋がつて行くのだつた。この Miracle man もいいんだ！またコステロが聞きたいなア。ああいふライヴがまた見たいよオ！

Fabulous Poodles

Elvis Costelloがデビューした頃に、結局２枚のアルバムを出してそれきりになつたバンドで Fabulous Poodles つていふのがゐた。２枚とも持つてゐて、気に入つてたんだけど、金に困つて手持ちのレコードの殆んど（200枚以上）をディスク・ユニオンに売つちまつた時、その中にあつた(SparksのIntrodusingもあつて、これはCDが出てゐない！）。どうせそのうちCDで出るさ、そしたらまた聞きたいやうなら買へばいい、なんて思つてた。
ところが最近、当時の曲が妙に聞きたくなつて、たぶん「リトル・ダンサー」でClashのLondon Callingが使はれてゐたので懐かしくなつたせゐもあるだらう、こつちは20代前半の青春真つ只中だつたのだ、さうだ、ファブ・プー（さう呼んでた)がゐたなア、とamazonで検索したら、ひとつも無くて 代りに2枚のアルバムを１枚に収めたCD（His Masters Choice）が1995年に出てゐたらしく、中古市場でなんと12,800円といふ高値！CDの値段とは思へない金額になつてゐた。迂闊だつた。早く手に入れてをけば、……。
それが去年の秋頃だらうか。amazonで予算を提示して探してくれる何とか（ｳｨｼｭﾘｽﾄとか）いふサービスに登録し、「見つかりません、予算を上げますか？」のメールが来るたびに、定価が1,749円(税込）なんだから5,000円以内でなんとかならんか、と予算を上げても駄目。諦めかけてたらamazon.comで見つけた。$14.70！ 送料が ＋$5.49 = $20.19 1ﾄﾞﾙ 105円でも 2,119.95 = 2,120円！
それが去年の１２月初旬のことだ。早速注文すると到着予定は遅くても２月の頭になる、とメールが来た。２箇月先かよオ、と思つたけれども、手に入るんだし、半年近く探したことを思へば２箇月なんて直ぐさ、……と待つこと２箇月。期限になつても到着しない！どういふこつちや、とSherlock（えー、amazon.comとのやりとりは凡てSherlockの翻訳で理解してたのです、中学卒業程度の英語ではとても意味が解りません、簡単に解ればこのBloggerだつて屁でもないよ！）で英語にして、「どうして遅れてるのか説明してくれ」といふ意味のメールを送つたら、「キャンセルになりました」と来た。はあ？さういふことぢやねえんだよ、来るのか来ないのか聞いてるんだ、とSherlock経由でメール。が、返事なし。お金は返します、……はあ？
手に入れたいんだ、欲しいんだ、オレは。
未だに諦められなくて、amazon.comからのメールをSherlockで翻訳しては、一体なにが原因でこんな手違ひが起きたのか考へてるのだが、答へはまだ見つからない。
……実は、その品物はなかつた、送つてなかつた、こちらのミスだ、と言つてるらしいんだけどねえ。

スティーヴ・ブシェミ！（いまは無き MOTTO より転載）

といふ名前でした。いやいや「People Like Us」を歌つてたのはジョン・グッドマンです。この人は「ウィー・ダバ・ダバ・ドゥ」のフリントストーンもやつたし、「オー・ブラザー」にも出てたし、だから年のせゐで度忘れしただけで、名前見れば、さうさうジョン・グッドマンだ、と思い出せるけど、さうぢやなくてコーエン映画の常連さんの名前がスティーヴ・ブシェミといふんださうです。殆んどのコーエン映画に出てますね。覚えたぞ！序でに調べたのはジャン・ピエール・ジュネの映画によく出てる人！ドミニク・ピノンでした。

さて、ご贔屓のジョエル・コーエン「ビッグ・リボウスキ」1998

「ファーゴ」(1996)の次に撮つたことになる。この後でデビュー作（？）のリメイク（？）「ブラッド・シンプル/ザ・スリラー」、で、「オー・ブラザー」と続くわけですが、面白いけど、やつぱり「ファーゴ」と比べちやふなあ。あのデビッド・バーンの「True Story」で「People Like 　Us」を歌つてた人、「バートン・フィンク」にも出てた人と常連の名前を知らない人と、……ちよつと調べてから書き足します。

ハウルの動く城はどうなんだらう

どうもかうもなく、面白い映画ではありましたが、やつぱり宮崎作品は好きになれません。相変はらず（勝手に私がさう呼んでゐる）空間の知覚表現は実に見事で、恐らく世界一でせう。天晴れです。「千と千尋」もさうでした。もともと腰砕けみたいなストーリーなんだから、開き直つてくれたらなア、と、いつも思ひます。太田のイオン・ショッピングセンターの映画館で見た。イオンはWOWよりも映画館らしくていい。でも1,800円は高いよなあ。毎月１日は1,000円で、月曜はカップル１人1,000円だつていふから、さういふ日を選ぶしかあるまい。やつぱ劇場はいい！！

ロスト・チルドレンを見た

ジャン・ピエール・ジュネ監督の映画で「アメリ」の前？いや「エイリアン４」の後かな？どつちでもいいけど、朝倉のGEOがレンタルを始めて100円だつたから借りて来た。面白い。何億円だかを掛けたセットで全部撮影されたといふ話を箱の解説で読んでしまつたので、ちよつと興をそがれたけれど「デリカテッセン」風ですね、この色彩。いいなア。６人のクローンは「デリカテッセン」の人で「アメリ」にも出てる常連さん。名前は知らない。デビッド・リンチの映画も常連がゐるし、ジョエル・コーエンも。いや、もつといつぱいゐるんでせう、オレが知らないだけで。小さなことが引き継がれて少しづつ交叉したり変奏したり結びついたり、その楽しさを伝へられないのが残念です。

どうにか頭の整理も出来て

やつぱりこつちを暫く使ひます。頻繁に携帯から記事を送るといふのは「極めて」少ない、と。「いいなア」つて思ふけど。年がら年中Blogとホームページのことを考へてるわけぢやないぞ、とうふ意味でも。Netscape経由のホームページが鬱陶しい、つていふことばかりが気になつてたけど、blogだつてインターネットに接続してなきや投稿も訂正もできないわけだ。そこへ行くとホームページはMacさへあれば記事が打てる。すつきりするにはまだ時間が掛かるかな。