2009-04-30

朝からよく吠える犬

飼ひ犬がどのくらゐかはいいものか、それは知らないが、例へば朝(7時頃)から30分近くずつと吠え続けてゐても、飼ひ主は平気なんだらうか。平気といふのは煩いとは感じないのだらうか、といふ意味だ(よりも先づ、隣近所の住人は煩く感じるのではないか、近所迷惑ぢやないか、と気をまはすデリカシーの欠片もないんだねえ、動物を飼ふ権利があると言ひたいワケだ、他人に迷惑をかけない義務は棚上げにしても)。近所にゐるんだなあ、二匹も。
「イージー・ライダー」のラストシーンぢやないけど、かう、吠え始めたらライフルで撃ち殺してやつたら、どんなに気持ちいいだらうな、と思ふ。ホントにライフル持つてても、実際にはやんないけどさ。毎朝だからねえ。取り締まる法律なんてないんだらうし、……煩いと感じるかどうか、は個人差があるからなあ。鬱陶しい。

2009-04-26

ハンニバルの映画は見るに耐へない

トマス・ハリスの小説は面白いんだけど、──これは小河君にも言つたんだけど、読んでるうちに「自分が死ぬ」といふことが頭に浮かんでやりきれなくなつてしまふのだ。虚しさと怖さ。なんでだらう。なので、原作の「ハンニバル」を読み始めたけど、イヤな予感で進めないのでDVDを借りて先に見てしまつた、といふワケだ。「羊たちの沈黙」は偶然、原作が後になつただけ。
ジュリアン・ムーアといふ名前だつたらうか。クラリス・スターリングの役者さんはかはつてます。なんでもジョディ・フォスターはシナリオを読んで残酷すぎるといふことで降板した、とかいふ話だ。ジュリアン・ムーアつて、「シッピング・ニュース」に出てる人だよね。
見てない人はこれから先は読まないでね。
映画、と言ふか、オレが見たのはDVDで、劇場公開ではそのままだつたか、どうにか処理したのか、テレビ放映ではカットされてたと小河君は言つてたが、終盤の、クラリスの邪魔をした男の頭を切るシーンと、脳味噌をナイフとフォークで切り取つて焼いて食はせるところは見るに耐へない。原作はどうなつてゐるんだらう、とは読みたくもない。小説でもさうなら、オレはこの先トマス・ハリスは読み続けられねえかもな。
人間をバカにしてないか。冒瀆してるよ。監督はエイリアン(?)のリドリー・スコット。

2009-04-22

上告棄却

和歌山毒物カレー事件の最高裁判決が出て、林被告の死刑が決まつた。林被告は実は犯人ぢやない、と言ふ根拠はない。ただ、怖いな、と思ふのだ。自白がなく、状況証拠だけでの死刑判決。自白偏重には勿論反対。取調中に暴力的、威圧的に自白を強要したり、裁判で本当のことを言へばいいんだ、と騙して自白させたり。冤罪事件の本などを読むと必ず出て来る場面だ。戦前の話なんかではない、三浦和義事件でさへさうだ。
被告がカレーの鍋の蓋を取つてるところを見たといふ目撃証言があるさうだ。カレーを作つてゐることは大抵にほひでわかる。中の様子を見るのは不審な行動だらうか。焦げてないか見たり、適当にかきまはしたりするには蓋を取らないと出来ない。蓋を取る=異物(亜ヒ酸)の混入といふ公式しかないのだらうか。ほかには誰も蓋を取らなかつたのだらうか。さう断言出来るのだらうか。誰にも目撃されなかつたけど、蓋をあけた人、もしかしたら実行犯、真犯人がゐないとは言へない、のではないか。確かに亜ヒ酸は他の家にはなかつたらしい。でも、それだけだよ。目撃証言と亜ヒ酸だけ。
三浦事件とおんなじ。
やましいところがなければ正直に言へるはずだ、……つてホントにさう考へてるんだらうか。どうせ信じて貰へないんだから、言はない。おまへが犯人だと決めつけられて毎日取り調べを受ける。犯人ぢやないんだから、言はなくたつて犯人にされるはずはない。ところが、わたしはやつてません、正直に言つたら、状況証拠から疑ひがないから死刑だ、と。──さういふケースだつたら、どうする?ホントに犯人ぢやなかつたら、どうするの。死刑にしてもいいのか。
保険金殺人と無差別殺人は質が違ふと思ふんだよなあ。保険金目的の殺人は金が目的で特定の人を殺すわけだ。この事件を無差別殺人と見るか、たまたま致死量になつた4人が死亡した事件と見るか。隣近所の全員に恨みがあつて、なにかでちよつとカチンと来ただけかもしれないが、切れちまつて、みんな死んぢやへばいい、といふ心境になつた、……。殺意があつたかどうか。同じ人間がかういふ質の違ふ事件を起こすのだらうか。目的が違ふし、動機が違ふ。

2009-04-17

トマス・ハリス原作のDVDを2作続けて見た

「レッド・ドラゴン」と「羊たちの沈黙」。どつちも原作を読んでから借りて来た。「羊たちの沈黙」はまへにも見てゐるんだけど、内容は殆んど忘れてゐた。監督はジョナサン・デミ(トーキング・ヘッズの「ストップ・メイキング・センス」の監督なんだとさ、知らなかつた)。アカデミー賞作品賞その他を何部門も受賞したといふ話はどうでもいい。配役は、クラリス・スターリングがジョディ・フォスター。「告発の行方」つてのも見た気がするけど、あんまり好きぢやない。鼻が尖つてるし、顎がちよつと張つてて唇が薄いしね。それにこの映画で見ると小柄なのに妙に骨太な感じがした。原作よりも映像が先だつたので、この役がどうの、とは思はなかつた。ジャック・クロフォード役はほぼイメージに近い。もう少し優しい感じぢやないかな。奥さんの部分がカットされてるのが残念。これで見るとレクター博士はアンソニー・ホプキンスでをかしくないんだけど。
「レッド・ドラゴン」は2度映画化されてゐて、見たのは「羊たちの沈黙」と「ハンニバル」が続けて大ヒットしたあとで、2001年に作られたもの。監督はブレット・ラトナー。ジャッキー・チェンの「ラッシュアワー」シリーズを撮つてる人ださうで、因みにこの辺の細かい情報は殆んどWikipediaで調べたものだ。配役はウイル・グレアム=エドワード・ノートン、ハンニバル・レクター=アンソニー・ホプキンス、ジャック・クロフォード=ハーヴェイ・カイテル(「レザ・ボア・ドッグズ」に出てゐた人だ)、フランシス・ダラハイド=レイフ・ファインズ(どこかで見たことあるやうな気がする)。チルトン役は同じ人。原作に忠実に作られてゐる。会話も原作の訳のままだつたりする。まあ原作がベストセラーだとたくさんの人が読んでるわけだから、あんまり勝手に変へられないのだらうが、そこへ行くと、最初に映画になつた1986年のはうは相当違ふらしい。監督はマイケル・マン(テレビ・ドラマ「スタスキー&ハッチ」、「マイアミ・バイス」の監督ださうで、「ラスト・オブ・モヒカン」で有名になつた)で、題名にしてからが邦題は「刑事グラハム/凍りついた欲望」(グラハムは刑事ぢやなくて、FBIだし、グレアムだろ?)といふまつたく違ふものだし、原題も「Manhunter」。配役も全然違ふ。ウィル・グレアム役がウィリアム・L・ピーターセン(知らない人)、ハンニバル・レクター役はブライアン・コックス(知らない)、ジャック・クロフォード役はデニス・ファリナ(全然聞いたことない)。これはレンタル屋で探さなかつたし、あつたのかどうか気づかなかつた。

2009-04-06

5日も休んでしまつたので、けふから再開

ぼちぼち走り始めることにした。手始めに6km走つた。区切りのいいところで、今月中に500kmまでいけばいいかな。きのふのゆふがた17:00からハガレンが始まつた。ビデオに録画して──勤務時間が17:30までだから当然見られない──午後に見た。3倍で録画しちまつたので画像が悪く、絵のことはなんとも言へない。コミックのはうには登場してない氷結の錬金術師といふのが出てゐた。またしてもコミックとは違ふ展開。うーん、続けて見る気にはなれさうもないな。22巻が発売になつてるし、取り敢へずそつちが読みたい。それから、細野不二彦の「ギャラリー・フェイク」をBookOffで立ち読みしたら面白かつたし、まあまあの状態のが105円であつたから、2巻まで買つて読んだ。32巻まであるらしい。長いねえ。どうするか。